日本茶アドバイザー発「フレーバーほうじ茶」で体も心もポカポカに!


寒さが和らいできましたが、まだ冷える日もあるこの頃。寒暖差が激しいと体もこたえてしまいますよね。そんなときにおすすめしたいお茶が「ほうじ茶」です。ほうじ茶といえば、ほっと癒されるあの香ばしさ。その香ばしさのヒミツは、“ピラジン”という成分によるものです。
原料の緑茶を強火で焙煎したときにアミノ酸と糖分が反応してできる“ピラジン”には、体をほぐすアロマのような効果があるほか、血行をよくする働きもあるため、寒さを感じたときや冷え性の人にもおすすめ! 実際に私も冷え性気味ですが、手足が冷たくて仕方ない日はほうじ茶を淹れて体の芯から温まっています。

手軽でうれしい、美味しいほうじ茶の淹れ方

ほうじ茶はお湯を冷ます必要がありません。沸かしたての熱湯を使い、手軽にサッと淹れられることも大きな魅力。もちろん、ポットの90℃くらいの熱湯をそのまま急須に注いでもOKです。

【用意するもの】 2人分

  • ほうじ茶 (5~6g)
  • 急須
  • 湯のみ
  • 一度煮沸させた熱湯(250ml)

急須に茶葉を入れ、熱湯を注いで30秒ほど待つ。色と量が均一になるよう、左から右、右から左、という順で湯のみに注いで完成。

自宅で気軽にアレンジできちゃう!フレーバーほうじ茶

そのままでも美味しいほうじ茶ですが、ドライフルーツやピールを加えるだけで簡単で美味しいフレーバーほうじ茶もつくれちゃいます。

【ほうじ茶&ドライストロベリー】

人数分の茶葉に好きな分のドライストロベリーを混ぜ合わせ、手順どおりに淹れるだけで、ほんのり甘酸っぱいほうじ茶の完成。ストロベリーの甘い香りとほうじ茶の香ばしさが絶妙にマッチし、さっぱりとした口当たりながら、ストロベリースイーツのような香りが楽しめます。香ばしさだけだと物足りない人や、ちょっとした甘さが恋しいダイエット中の人、午後のティータイムにもおすすめです。

【ほうじ茶&オレンジピール】

ほうじ茶を手順どおりに淹れたあと、好きな量のオレンジピールを加えて混ぜるだけで完成。たちのぼる湯気から爽やかな香りがしてくるのがこの組み合わせ。ほうじ茶は柑橘系との相性も抜群。それでいて、香ばしさを壊すことなく、飲み口はすっきりとしています。砂糖漬けのピールならほとんど酸味がないので、スプーンなどで沈んだピールをかき混ぜながら楽しんでみて。寒い夜や気分を落ち着かせたいときにリラックスティーとしておすすめです。

ほうじ茶は煎茶などよりお手頃価格の商品が多く、身体は温まり、香りで身体の緊張もほぐれていく……と、嬉しいことづくしのお茶です。寒い時期のみならず、夏は麦茶のように冷茶にしても香ばしい風味はそのまま。時間と手間をかけられないけれどお茶を飲みたい、身体が温まる美味しいお茶を飲みたい、そんなときにはぜひほうじ茶を楽しんでみてください!

文・撮影/松下文香

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