さまざまな災害を経験し防災への意識が高まるなか、「実際なにを揃えればいいの?」という声が多数。実は防災グッズの多くは、いつもの100円ショップで手軽に揃えられます。今回、防災士の資格を持つイラストレーターの草野かおるさんに、本当に使える100均防災グッズを教えてもらいました。もしものときに備えて、今すぐチェックしましょう!
防災に必須のライトは両手が自由になるものを
「災害時に必要なもの」と聞いてまず思い浮かぶのが、懐中電灯。各家庭に1つはあると思います。しかし、電気が使えない災害時、手持ち式の懐中電灯だと不便なことが多々あります。例えば、暗い時間帯に足元が悪い場所を移動するとき、片手に懐中電灯を持って歩くのはつまずいてしまったりして危険なことも。
そんなときに便利なのが、両手が空く「ヘッドライト」です。今回は100均で購入できる高性能のヘッドライトをご紹介します。
Can★Do LEDヘッドライト ¥100
「災害時の備えとしてまず必須なのがライト。移動やさがしものをする際に両手があくタイプが断然便利です。このライトは、頭にも首にもつけられ、シーンを選ばず活用できそうです」(草野さん)
【ここがスゴイ!①】 頭につけて両手を自由に
暗い中、道を歩いたり探しものをしたりするときに、前を見ながら両手があいていると効率的に作業できます。
【ここがスゴイ!②】角度が調節できます
首から下げても使えます。調理時やトイレの中で、角度を調節してライトを下に向ければ手元や足元を照らせます。
【ここがスゴイ!③】 明るさは抜群
白めの光で明るく、広範囲を照らしてくれます。ワンタッチでつけられ、持続性の高いLEDなのもうれしい。単4電池使用。
キッチンにあると便利な「マグネットタイプ」も要チェック
Can★Do 電球型LEDライト ¥100
家の中で被災した際に、目のつくところに付けておけるマグネット式のLEDライトも便利。キッチンや冷蔵庫など、金属面に手軽につけられる上、特にこの電球型LEDライトは、見た目もかわいいので気分が上がります。
「暖かみのある色のライトは、ストレス環境下で気持ちをリラックスさせてくれることも」(草野さん)
【防災豆知識】
懐中電灯に電池を長期間入れたままだと腐食や液漏れの原因に。懐中電灯と電池は別々にポリ袋などに入れてから、一緒に保管しましょう。
教えてくれたのは…
イラストレーター/防災士
草野かおるさん
イラストレーターとして活動する傍ら、PTAや自治会を通じて16年間にわたり防災活動に関わる。その経験を生かし、2018年に防災士の資格を取得。著書『新みんなの防災ハンドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
撮影/落合隆仁(Gran) イラスト・監修/草野かおる 取材・文/森本奈穂子 構成/富田夏子
2020年3月号
いざというときに備えたい
防災士が選ぶ「100円防災グッズ」 より