日本最高齢フィットネスインストラクター瀧島未香さん89歳、いつまでも現役!の【食生活】拝見

「今まで運動したこともないし、今さらもう無理」なんて言っているあなた!その習慣を変えることは、何歳からでもできるんです。87歳で日本最高齢のインストラクターとしてデビューしたタキミカさんこと瀧島未香さんがその証明です。瀧島さんの体づくりに欠かせない食生活を教えてもらいました。

何歳になってもできないことはない。私から見たら40代なんてまだ赤ちゃんよ

「瀧島です。よろしくお願いします」と滑舌のよい大きな声と最高の笑顔で現れたこのお方、御年89歳。身長150cmと小柄ながらも、背筋の伸びた美しい姿勢とほどよい筋肉が付いたそのボディは、間違いなくその年齢には見えない。87歳で日本最高齢のインストラクターとしてデビューしたという前代未聞の筋肉ばあばなのです。

瀧島さんがトレーニングを始めたのは65歳、専業主婦29年目の時、家族から「太ったね」の一言が。それまで運動らしいことは未経験だったのですが、ご主人が探してくれたフィットネスクラブに入会。それからというもの毎日ジムに通い、筋トレ、エアロビクス、水泳などをこなして体重も減り、筋肉も付いたけど体のバランスはいまいち。ヨガでポーズがぐらつく。きっと体幹が弱いんだと新たな悩みが。そんなとき出会ったのが、 新しくオープンしたスポーツクラブの支配人兼トレーナーの中沢智治さん。「瀧島さんの強い意志と頑張りにびっくりしました」(中沢さん)。その後週に1回中沢さんのパーソナルトレーニングを受けて体幹を鍛え、めきめきと理想のボディに近づいていったそう。ジムに通っているうちに他のお客さんへアドバイスもできるように。そこに目を付けたのが中沢さん。「ある日、瀧島さんが来てくれるイベントレッスンがあって、その当日の朝、瀧島さんに今日のインストラクターをやってみないかとお伝えしたんです」。「もちろんびっくり。私みたいな素人がそんなことできるのかなって。でも中沢さんの『瀧島さんならできますよ』の言葉に背中を押されて、その日インストラクターをやっちゃったんですよ」。その日からタキミカさんの日本最高齢インストラクター人生が始まりました。「人間やってみないとわからないでしょ。何歳だから無理、とか運動なんてできない、とかあきらめることはしないでほしいです」。

教えてくれたのは……瀧島未香さん(89歳)

そしてタキミカさんの元気の秘訣は外側からのアプローチだけではありません。とにかく健康が大事と毎年健康診断を受けていますが、不具合を伝えられたことは皆無。今でもすべて自分の歯だそう。「食事制限はしたことがないんですけどね、食事の内容には気をつかっているんですよ」。日々の食卓に欠かせないのが発酵食品。納豆や味噌などをふんだんに使用。また野菜とたんぱく質をバランスよくメニューに取り入れています。「お酒も大好きなので、お夕飯の時にはいただきます」。ただし食べたらその分、運動するというのがモットー。「ブラジル人みたいなプリッとしたお尻を目標に頑張りました。 次はへそピアスの似合うお腹。エアロビクスの先生がしててキレイだったブルーのへそピアスが憧れなんだけど、それだけは娘に止められちゃった(笑)。あきらめないで頑張れば結果も出るし、周りからの反応も楽しい。人生がどんどん楽しくなっているんです。これを多くの人に伝えたいの。そしてこのまま120歳くらいまで生きたいわ」。

運動しやすい体づくりの秘訣がいっぱいの食生活を拝見!

【朝食】朝食はしっかりと納豆は2パック食べています

納豆2パック、生卵、自家製ぬか漬け、キムチ、海苔、具沢山のみそ汁、玄米ご飯と腸活によい食材をたっぷり毎朝食べているおかげで便秘知らず、風邪知らずの生活を送っています。

【昼食】昼は食べすぎると動けなくなるので軽く済ませます

食べすぎると体が重くなり、午後に影響するので、パンなら1個だけを野菜ジュースとともに。またはバナナにヤクルトなど軽めにしています。

【夕食】夜はお野菜たっぷり。本当は飲み歩くのも大好きなんです

レタスと鶏肉の蒸し焼き、自家製白菜漬け、具沢山のみそ汁、玄米ご飯にワインを2杯ほど。食後には無調整豆乳をデザート代わりに。

時間のある時にまとめて常備菜づくり。「運動する時間を確保するように考えて家事をしたら、私どんどん賢くなっちゃったの(笑)」。

2020年『美ST』5月号掲載 撮影/小林愛香 ヘア・メーク/大山美智  取材/西岡直美 編集/佐久間朋子

美ST