犬山紙子緊急連載「コロナ禍中日記」vol.1〜子どもに塗り絵の線画を描くときのコツ

【犬山紙子 緊急連載 】
コロナ禍中日記 3歳児とともに Vol.1

 

4月30日「子どもに塗り絵の線画を書くときのコツ」

 

簡単な日記を、この場をお借りして日々認めようと思います。
我が家の現状はこんな感じ。

 

ベーシスト・漫画家の夫→ ほぼ仕事が休みに……。原稿仕事を家でやっている。

 

私→ テレビ出演はほぼリモートワークに。書き仕事は変わらず。イベント出演などはなくなったので収入は減っている。

 

娘→ 3歳。保育園がお休みのため家で悠々自適に暴れまわる。

 

初回なのでコロナ騒動が起きてからこれまで起こったことをまとめると

 

・夫、生きがいでもあるバンドの仕事が軒並み中止になりアイデンティティが揺らぐ

 

・私、ヘルニアと歯根膜炎発症。そこにコロナの不安も重なり、夫に「めっちゃ不安」と泣きつく。夫も「わかる、自分もめっちゃ不安」とのこと。これにより、不安は不安だけど、孤独な不安ではなくなった

 

・娘、塗り絵、スライム、シール、トランポリン、間違い探しの永遠のループへ……

 

・夫にニンテンドースイッチの『フィットボクシング』を勧める。こういう時は運動に限る。毎日続けていて、メンタルにも良さそう。私も腹筋を割りたいが、ヘルニアのため我慢。

 

・私、ヘルニアと歯根膜炎が結構良くなる。ちっちゃい缶ビールを2週間ぶりに飲む。『あつまれ どうぶつの森』のローンも返済! がまた新たなローン地獄に……。

 

で、現在に至るのですが、先が見えないのは結構辛いものがあります。仕事のことも、感染する、させてしまう恐ろしさ、そして自分の時間を確保できないこと。自分の時間は贅沢品じゃないというのが持論なので、今から知恵を絞って捻出しないと、長期化した時に息切れするのが目に見える……。息切れしたら……絶対夫に難癖つけてしまう……。ネットでも荒ぶってしまう……。ツイッターは議論に向いていないと言いつつ議論をおっぱじめてしまう。

 

というわけで夫と話し合い、互いに一人の時間を確保できるようなんとか調整。でもでも、私が知らない、素晴らしい知恵が世にはたくさんあるのでは、とツイッターで休み時間の捻出方のアンケートをとったのでした。これ、ここでもシェアしますね。

 

みんなでちょっとでも楽になろう。切実に。

 

ちなみに私のちょっとした小技は「子どもに塗り絵の線画を描くときは紙いっぱいに、背景も塗るように太陽と地面の線も書いて、塗る面積をとにかく増やす」です。まあ、飽きてくると赤一色でぐるぐるって塗って秒で終わるんですが。

 

———いろいろとメドがたたない不安な日々が続きます。ご主人と3歳の娘さんとの「おこもり」な日常、子育てや仕事の悩み、みんなにシェアしたいこと……を犬山さんにこれから「ほぼ(隔)日」でアップしていただきます。ちなみに『あつ森』のローン返済とは、ゲーム内マイホームの増改築借金を返すこと。魚を釣ったり虫を採る、という(楽しい)作業が必要になります。

 

これは私がかけた時間の割に一瞬で塗り終わられてしまったもの。

◉犬山紙子
エッセイスト。1981年、大阪府生まれ。14年、ベーシストの劔樹人氏と結婚。17年、女児誕生。著書多数。『スッキリ』等、テレビのコメンテーターとしても活躍中。最新刊は『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(マガジンハウス)

写真・イラスト・文/犬山紙子 編集/フォレスト・ガンプJr.