VERYこども遊び研究所 Vol.1「家の中の生き物を探せ」

外遊びがなかなか叶わない今、おうちの中でいかに子どもを楽しませられるかが親たちにとって目下の課題。そんなママやパパを応援するおうち遊びのアイデアを、毎週ご紹介していきます。
親子で簡単にできて、おもしろくて、ときに体を動かしたり、オシャレなアート作品も生まれちゃう遊びのアイデア、大人も楽しめることうけあいです。
第1回は、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場デザインを手がけている井出武尊さんの遊びアイデアです。

 

 

<今週のパパ遊び>

おうちのなか探検隊
「家の中の生き物を探せ」

 

家にいても適度な運動はしたい。

加えて毎日を過ごす家を再発見できる仕掛け。

 

適当な紙を用意したら丸く切り取り、目玉を描く。

目だけでも形や線で表情や性格の違いが表せるから楽しい。

 

できた目玉を持って、家の中を探検だ!

探すのは「目玉をつけると顔になりそうなもの」。

 

例えばこれ。

 

天井のライトは大きく開けたまあるい口。

 

 

ドアノブ。この人はなんだか気難しそう。

 

4歳の娘は「♪おうちのなかーたんけんたーい」と終始歌いながら顔を探している。

楽しいから歌も自然に生まれてくるし、どんどんやりたくなってくる。

 

お気に入りのおもちゃも目玉をつければ性格が表れる。

キッチンはやっぱり気難しそう。

 

テントはなんだか退屈そう。

顔ができたら「なんでこんな顔しているの?」とか「あなたはそこで何をしているの?」なんて話かけるのも面白い。

返答はもちろんパパの役。

 

こんなところにも。

 

しましまの口は歯かな?それともロボットの口かな?

などと他愛のない会話も楽しみたい。

 

目をくっつけるだけで顔に見えるものってたくさんある。

目玉の紙は視点を変えて見慣れたものをみるための仕掛け。

視点を変えて見るって大人になっても大切なことだと思う。

 

外出できるようになったら、この目玉を持って今度は外へ出かけてみよう。

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、学校教育以外の選択肢を構築するべく広く活動中。2020年4月現在、4歳3ヶ月の“姫”と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide

写真・文/井出武尊