料理研究家の脇 雅世さんが発起人となり、今や4000以上のレシピにバトンがつながった、SNSで話題の「料理リレー」。今回は、その思いに賛同しバトンを受け取った料理研究家のおひとり、ほりえさわこさんにお話を伺いました。
ほりえさわこさんのバトンは、代々進化してきた「じゃがまるコロッケ」
「このレシピは昔から我が家で作っているレシピで、もともとは祖母の泰子がブラジルのコッシニアからヒントをもらったものなんです。その後、我が家のアレンジが入り、電子レンジで手軽にお芋もそぼろもチンするレシピに。衣をつけずに揚げるので、油が汚れずとってもラクなんです」とのこと。「もともとスキムミルクを入れてましたが、今回は買い物に行かずに作れるように省略しました」と、作りやすさも考えられたレシピです。
子供と一緒に遊び感覚で作れて食卓を盛り上げられるものを提案したい
ほりえさんご自身も、コロナの影響で教室を当面クローズすることになり、いろいろ考えたのだとか。「こんな時になにか役に立てることがないかなと、まさに思っていた時にお声がけいただきました」。もともと面白いこと、人が喜んでくれることが大好きなほりえさんは「ぜひ!」と即答されたそう。当初の予想を超え、ここまでの広がりを見せた料理リレーに驚いたと同時に、それを取りまとめた脇先生と加藤巴里さんに敬服しているとのこと。「お二人がホントに素晴らしくて、尊敬しかありません。この試みを始めてからも、料理リレーに参加された方のグループを作って、コラージュを作成したり、リレーにもゴールを作り、完結させてらっしゃる。参加できて本当に良かったです」と、ほりえさん。
ほりえ先生の「じゃがまるコロッケ」レシピをご紹介
材料
じゃがいも……400g、塩……小さじ1/4、片栗粉……大さじ3
A 豚上ひき肉……100g、しょうがみじん切り……小さじ1、しょうゆ……大さじ1、砂糖……大さじ1、片栗粉……小さじ1
作り方(8~12個分)
①じゃがいもは洗ってポリ袋に入れ、電子レンジ強で8分加熱。熱いうちに皮をむいてつぶし、塩、片栗粉を加え混ぜ、8~12個にわける。
②耐熱ボールにAの材料を入れてよく混ぜ、電子レンジ強で2分加熱し、フォークで混ぜる。(あれば木の芽のみじん切りを混ぜてもよい)
③ラップに①を広げ、②を芯にして包み、指でところどころにくぼみをつける。
④③を180℃の油で約2分、こんがりと揚げる。
4/4投稿のインスタグラム(@horiehiroko.sawako)の動画では、お嬢さんも撮影に協力してくれたのだそう。ほりえさん宅のキッチンで、にぎやかに作る様子が伝わってきます。「じゃがいもの皮をむいたはずなのに、できあがると皮付きに戻ったように見えるのが楽しい1品です。子供と遊べて、食卓も盛り上がるかな?と思ってこのレシピを提案しました」と、ほりえさん。おうち時間で子どもと一緒に料理する機会は、いい思い出にもなりそうですね。
料理研究家・脇 雅世先生から始まった「料理リレー」
SNSで広がり、今や4000以上のレシピまでつながった料理リレー。料理研究家の脇 雅世さんが「料理家として、今おうちで過ごす人たちに何かしたい!」とSNSで発信したプロジェクト。家にある手軽な材料で簡単に作れる一品を、それぞれが思いを込めてバトンをつないでいくというもの。
取材・文/加藤文惠
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