「独活」って何かわかる?食べ物と動物の漢字クイズ5選
私たちの身近な食べ物や動物に関する漢字、あなたはどのくらい知っていますか?
「家鴨(あひる)」や「河馬(かば)」、「饂飩(うどん)」など、漢字表記になると急に難しくなる言葉は少なくありません。今回は、そんな食べ物と動物の漢字から、特に読み間違いが多いものをピックアップしてご紹介。隙間時間のちょっとした頭の体操として、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1.「独活」
漢字だけを見ると、「独りで活動すること?」と勘違いしてしまいそうな「独活」。「独活」は植物の一種ですが、「独活」は香りが強く、食用として親しまれています。ちなみに、「独活」はきんぴらや天ぷら、炒め物に和え物など、アレンジ次第で色々な料理に使うことができますよ。
そんな「独活」の正しい読み方は……
「うど」です。
「どっかつ」または「どくかつ」などと読み間違えやすいので、注意しましょうね。
2.「映日果」
「映日果」という漢字を見たことはあるでしょうか? 一見、何を表す漢字なのかわかりにくいですが、「果」という漢字が使われていることから、果物であることが推測できますね。
「映日果」とは元々中国で呼ばれていた名前で、現在の日本では「無花果」と表記されるのが一般的です。「無花果」でピンときた人もいるでしょうか?
「無花果」の正しい読み方は……
「いちじく」です。
また、「隠花果」「一熟」と書いても「いちじく」と読みますよ。
3.「浣熊」
思わず「かんくま?」と読んでしまいそうな「浣熊」。「浣熊」とは、ある動物の名前を表す漢字です。ちなみに「浣」には「洗う」「水ですすぐ」といった意味があります。
「水ですすぐ熊」と言えば……? もうお分かりでしょうか。「浣熊」の正しい読み方は……
「あらいぐま」です。
「浣熊」の他にも「洗熊」と書いても「あらいぐま」と読みます。「洗熊」の方が、素直に「あらいぐま」と読みやすいですね。
4.「章魚」
「章魚」と書いて、ある動物を表す漢字になります。「魚」がついていることから、魚もしくは水に関する生き物だと読み取れそうです。
また、「章魚」は「蛸」「鮹」などとも表記されます。普段、私たちが目にするものといえば「鮹」が一般的ではないでしょうか。
そんな「章魚」の正しい読み方は……
「タコ」です。
ちなみに「イカ」を漢字で書くと「烏賊」になります。こちらも併せて覚えておくと、役立つことでしょう。
5.「松魚」
使われている漢字はそれほど難しくありませんが、普段はなかなか見ない組み合わせの「松魚」。といっても、この食べ物自体は、私たちの生活においてごく身近な存在です。
よく、刺身やたたき、竜田揚げなどに調理される魚で、あなたも一度は食べたことがあるかもしれませんね。ちなみに「松魚」を別の漢字で書くと「鰹」になります。
そんな「松魚」の正しい読み方は……
「かつお(しょうぎょでもOK)」です。
「松魚」はやや昔の言い方で、現在では「鰹」を使うのが一般的とされています。漢字としては「松魚」の方が簡単ですが、普段使う時は「鰹」の方が多いでしょう。
いかがでしたか? まったく見当がつかないものもあれば、読めそうなのに読めなかった……という漢字もあったかもしれませんね。逆に、余裕で全問正解した!という人は、自分の漢字力に自信を持って良いと言えるでしょう。
漢字を覚えることで、自分の知識の幅が広がるだけでなく、いざという時に迷わず読めたら、周囲の反応も変わってくるはず。ぜひこの機会に、正しい読み方を覚えておくと良いでしょう。
参考文献
根本 浩『エッ、この漢字、みんなそう読むのに、どこが間違い?』主婦の友社
現代言語セミナー〔編〕『つい他人に試しくなるもっと読めそうで読めない漢字』角川ソフィア文庫
文/大内千明 画像/PIXTA(freeangle)、Shutterstock(Marian Weyo、Agnieszka Bacal、Mahony、CKP1001)