一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし vol.02
愛用する時計を通して、NAVYな女性にフォーカスする連載。第2回では、ブランド・プロデューサーとして飲食から商業施設、コンビニブランドなど、数多くの企業から新しいブランドを作り出す、話題の人。女性を中心としたスタッフを牽引し、今はチームを守りたいと話すその人は、強さ逞しさの中に、母親のような優しさを併せ持つ。女性であることを謳歌し、トレンドの淡いピンクに身を包む。
Q.愛用の時計は何ですか?
A.シャネルのJ12。
軽やかさと、可憐なピンクフェイスに惹かれて。
Q.いつも愛用している時計はこれだけ?
A.その年の気持ちに寄り添う時計をしています。昨年は真っ赤なベルトのジャガー・ルクルトを。一昨年は、フランクミュラーを。
Q.あなたにとって、時計とは?
A.今の自分の目印。
Q.この時計を選んだ理由は?
A.何か目標達成した時に、自分へのご褒美で購入します。今年のラッキーカラーであるピンクに一目惚れしました。
多くのブランドをこの世に送り出し、軽やかな風のステップで、今を生きる女性。
誰しもが平等に与えられた24時間を、どう使うか ーー。ブランド・プロデューサーとしてクリエイティブの世界で走り続ける女性、柴田陽子さん。自らの事務所「シバジム」の設立以来、多くのクライアントを抱え続ける彼女の時間を刻む腕時計は、あまりにも華奢で愛らしい。「私は常に、他人の時間を食べちゃいけないと思っているんです」。遅刻はもってのほか、人と過ごす時間を充実したものにしたいと、タイムマネージメントには特に気を使う。さらに言えば、ふたりの小学生の子どもを持つママでもあるというのだから、なおのこと。「今年はピンクがラッキーカラーだと耳にして。大人になった今だからこそ、あえてピンクを楽しみたい気持ちです」。白と黒のセラミックで作られる、シャネルのアイコンウォッチ「J12」。淡い桜 色のフェイス部分に、一周ぐるりとピンクサファイヤが埋められた限定モデル。何かを成し遂げた時に自分のために購入するという腕時計は、その時の気持ちがストレートに投影。今は、道なき道を開拓していた数年前の攻めた手元から、また違うステージへと進化。「これが今年のワタシ」と目を落とす手元は、どこまでも甘く、女性的でやわらかい。Profile
柴田陽子
神奈川県出身。外食企業、化粧品会社を経て「柴田陽子事務所」を設立し、数々のコンサルティング業務を請け負う。2013年にファッション ブランドBORDERS at BALCONY(https:// www.bordersatbalcony.com)を立ち上げる。近著に『勝者の思考回路』(幻冬舎刊)がある。
一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし vol.02
VERY[ヴェリィ]
撮影/HAL KUZUYA ヘア・メーク/久保フユミ〈ROI〉 取材・文/須賀美季 編集/澁澤しょうこ
VERY NAVY5月号『一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし』から
詳しくは2020年4/7発売VERY NAVY5月号に掲載しています。