【ホームベーカリーの魔術師】ほんのひと手間!食パンを“お店風”に変えるアレンジの裏ワザ

リピートするほどお気に入りのシンプル食パンが焼けるようになったら、お店で見かけるようなドライフルーツやナッツを混ぜ込んだ食パンや、焼き上がりの見栄えが華やかな「アレンジ食パン」を焼きたくなりませんか?
作り慣れた食パンの材料にお好みの素材を混ぜ込むだけで簡単に食パンのバリエーションを楽しむことができるのですが、お店みたいな仕上がりにするにはちょっとしたポイントがあります!
混ぜ込み食パンを焼く際のお悩みで一番多い事例をあげつつ、ワンランクアップした混ぜ込み食パンを楽しむコツをご紹介します♡

ドライフルーツやナッツの「混ぜ込みパン」の裏ワザ

Q.ドライフルーツはパンに入れると硬くて口に当たるのですが…
A.湯通し、もしくは蒸してから使うとしっとり食感でパン生地にも馴染みます

ドライフルーツは熱湯で湯通しして、冷めるまでそのまま水気を切り、パンに加える時にはキッチンペーパーでよく水気を取ってから加えます。ちょっといいドライフルーツであれば、蒸すのがオススメ!有名店で教えてもらった裏技で、しっとりふっくら仕上がり、ドライフルーツとは思えないほどジューシーな味わいは感動ものです。

ざるに入れ、熱湯を注いで…

冷めたら、水気をよく取って!

Q.あと混ぜした具材が均等に散らばってくれないのですが…
A.あと混ぜするドライフルーツやナッツは予め粉をまぶしてから投入して!

水気を取ったドライフルーツは強力粉少々をまぶしてから、パン生地に加えます。このひと手間でドライフルーツやナッツがパンの下の方に沈むことなく、パン生地全体に散らばってくれます。

強力粉をまぶしたところ。

ご覧の通り、きれいに散らばってくれます。

Q.くるみやナッツが香ばしくなるコツはありますか?
A.ナッツ類はローストすることで風味、香りが強くなり、食感も良くなりますよ!

フライパンで油をひかずに中火で2〜3分炒るのもいいのですが、オーブンで加熱するとより風味、香りがよくなりますよ。オーブンを150℃に予熱して、天板にクッキングシートを敷き、くるみを重ならないように並べ、10分ほど焼きます(オーブンの機種によって焼き加減が変わることもありますので、こまめに焼き具合をチェックして、焦げないように仕上げてください。)。
パンが焼き上がったときのくるみやナッツの味わい、香ばしさがグッと引き立ち、リッチな仕上がりに!

一気に華やかに!パンの表面に+αのお遊びワザも!

 

焼き上がる1時間前にシュレッドチーズをふりかけたり、メロンパンのクッキー生地をのせたり、キッチンばさみで切り込みを入れたりして、パンの表情を変えたりするといつものパンが少しだけ違った雰囲気になり、お店みたいな素敵な食パンに焼き上がります♡

今日は数々のパン屋さんでも人気のパン「ダッチブレッド」風に♪

パンの表面に上新粉35g、ドライイースト2g、塩2g、水35gを混ぜあわせてとろみをつけたものをのせて焼きました。この時、パンを潰さないように気をつけてトッピングしましょう。パンのトップのひび割れた感じがホームベーカリーのパンの域を超えた素敵な仕上がりに!

こちらがトッピング。

焼き上がりの1時間ほど前に、トッピングを表面に塗ります。

するとこんな焼き上がりに!見た目だけでなくザクザクの食感も楽しい。

八代恵美子/フードエディター

Martでは編集ライターとして活躍する傍ら、ホームベーカリー特集で有名店の食パンを再現するフードコーディネーターとしてもおなじみ。再現したパンはお店からもお墨付きをいただくほどの出来映え。自身が開催するホームベーカリーレッスンは告知公開と同時に満員になるほどの人気。機種を選ばず、焼き上げるレシピも好評。インスタでも数々のおうちパンを紹介している。
Instagram:@atrio_emy
HP:atrio-food.com

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