【専門医がアドバイス】マスクをつけたときの肌トラブル解決法

この夏はマスクとアツ~いおつきあいになりそう。そんなマスクの中の肌はヒリヒリするなど、トラブルが多発。それでも外せないとなれば、マスクと上手につきあっていくしかありません。そこで今回は、マスクをつけたときの肌トラブル解決法を有川スキンクリニック 有川順子先生に教えてもらいました。

教えてくれたのは

有川スキンクリニック 有川順子先生
神楽坂に開院して13年の皮膚科専門医。保険診療から自由診療まで幅広い肌悩みに対応。 http://www.arikawa-skin.com/

【悩み】マスクをつけるようになったら肌にトラブル! その理由は?

トラブル【1】 吹き出物が出る
「マスクがおおっている部分には鼻や頬の一部、口のまわりと、ニキビや吹き出物が出やすいUゾーンの面積の3 分の2が入っています。マスクによる摩擦や刺激により、毛穴が刺激されて大人ニキビができる人が多いのです」

 トラブル【2】唇の乾燥、顔に跡がつく
「小さなマスクを無理して使っている人によく見られます。口がマスクと摩擦を起こして唇がカサカサになったり、起床時の枕の跡が数時間取れないのと同じ原理で、特に弾性繊維が減少する更年期の女性はマスクのゴム跡に悩むと思います」

トラブル【3】ヒリヒリする
「マスクをして話すと、頬やあごの皮膚とマスクの縁との接触部分が上下して擦れるため、ヒリヒリしたり赤くなったりすることがあります。生理用ナプキンでかぶれることがあるように、化学繊維と長時間擦れることで生じやすくなります」

トラブル【4】かゆみ
「マスクと皮膚のこすれによって皮膚バリアが低下したところに、さらに汗が付着したり、飲酒や入浴などの血流がよくなる状態になったりという要因が重なることで、かゆみが生じることがあります」

【対策】とにかく保湿を徹底しましょう


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撮影/中林香 イラスト/まるはま 取材・文/山崎永美子 構成/長南真理恵

Mart2020年9月号
ヒリヒリ 熱中症 メーク崩れ 暑い日の「マスク悩み」と上手につきあうには? より

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