【親子でできる自由研究】元小学校教員の作家さんが教える「楽しく文章を書くコツ」

授業科目そのものとしては学校で教わらない「想像力を育てること」。本を読みなさい!とつい声を荒らげてしまう前に、実は親としてとても大切な心構えがあります。心に留めておくといいポイントを教えていただきました。

お話してくれたのは…

はやみねかおる先生
元小学校教師という経歴を持ち、児童文学作家へ転身。教師時代、本嫌いの子どもに本をすすめるうちに執筆を始め、1989年『怪盗道化師(ピエロ)』でデビュー。

〝文章教室〞が話題です
ぽっちゃり猫が小説形式で文章の書き方を楽しく教えてくれる。『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)

「楽しく書く」ことから子どもの感性を伸ばそう

はやみね先生の書斎を見せていただきました
「僕は正直、純文学より漫画や少年小説が大好きで。家にはそんな好きなものがずらっと並んだ本棚がたくさんあります」

漫画大好き!〝好きなもの〞が大切

「自分が読んだものを他人にすすめするとき、そのよさをどう表現するか考えますよね。まずはその心を表現していきましょう」

親は恰好つけない!夢中な姿を見せる

「大人が夢中になっていると、子どもも警戒せずに寄ってきて、興味がわくのか自分も真似しようとするんです。これが大事」

 

どうやって楽しく書かせる?

【1】〝好きなもの〞を誰かにおすすめさせる

「どうしても人にすすめたいと思ったものは、子どもも必死に説明します。うまく伝わらなかった場合、自分のボキャブラリー不足に気づき、はじめて本を読んでみる。これでいいんです」

【2】時間の猶予をもうけて日記を提案

大人だっていきなり書き始めるのは難しい。だから、『これから1時間後になんでもいいから思ったこと、気がついたことを書こう』と猶予を与える。周囲への興味や関心が増え、書くきっかけに」

【3】日々の小さな変化をまず気づかせる

「同じ道も、天気や光の加減で毎日違って見える。それをどう表現するか。僕は毎日頭の中でその訓練をしています。植物をはじめとする小さな変化を楽しみながら、言葉をつくっていきましょう

【4】注意すべきは「本読みなさい」の強要

「子どもが本を読まないと悩む親御さんこそ、ご自身が本嫌いな可能性もあります。楽しんで読めるなら、漫画でも絵本でもなんでもいい。夢中になって読んでいれば、親子の会話のきっかけに」

 

Mart2020年9月号
この夏“共育パパ&ママ”になろう!子どもと一緒に「ゆる自由研究」講座 より

取材・文/中川紫穂 構成/富田夏子