【宝塚】元タカラジェンヌ・綺咲愛里さんが指南する「崩れないメーク」~マスクの日のチーク&リップ編~

暑さとマスクによる蒸れで、例年以上に、メークが崩れる今年の秋。そこで、過酷な舞台環境の中でも、いつだってベストをキープしている宝塚の元娘役トップスターに取材!去年の10月、惜しまれつつ退団した綺咲愛里さんに、そのテクニックを教えてもらいました。第3回目は、マスクの下でも落ちにくいチーク&リップを紹介します。

リップ&チークは、血色感を盛って肌を明るく見せてくれる色をチョイス

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[右から]これ1本でも、他の口紅に重ねてもケアしながらうるんだような透明感のリップに。ラプソリュ マドモワゼルバーム 001、さり気ないトレンド感が叶うブラウンピンク。ラプソリュ マドモワゼルシャイン 274各¥3,800(ともにランコム)ツヤとトリートメント効果を兼ね備えたオイルリップ美容液。コンフォート リップオイル 03¥3,200(クラランス)柔らかいテクスチャー、肌にムラなくなじむスティック状チーク。シアーな仕上がりに。レ ベージュ スティック ベル ミン N°21¥5,500(シャネル)

how to make up

    1.チークは頬骨に沿って、生え際まですっとのばします

    ファンデーションの工程が終わった後、お粉をのせる前に、チークを。そうすることで、マスクですれても落ちにくくなります。黒目の下から、頬骨に沿って、生え際までスティックチークをのばします。柔らかく心地のいいつけ心地なのでムラにならず、品のあるツヤと発色が気に入っています。

    2.チークを指でポンポンとなじませていきます

    1でのばしたチークは、中指を使ってなじませていきます。きちんと生え際までチークをのばすことで、横顔にも立体感が生まれます。

    3.リップバームを全体にON

    withマスク生活で、マスクで覆われている部分の乾燥が気になるので、唇が荒れないように口紅をつける前に全体にリップバームを。これは一見びっくりする色ですが、つけるとブルー味はなく、透明感とうるおいをプラスできる1本。ミント風味で、スーっとするので、マスクで蒸れやすい今の時期にぴったり。元々の唇が赤い方なので、ナチュラルメークの日は、これ1本で済ませることも。

    4.口紅を塗り終わったら、指でなじませます/strong>

    口紅はツヤが欲しいので直塗りします。その後、写真のように指でポンポンとなじませると密着し、とれづらくなりますし、自然な仕上がりになります。

    5.ツヤ感を足したい時はリップオイルを

    更に、ぷっくりツヤツヤに見せたい時は、リップオイルを少量プラス。唇に立体感が出るように、中央を中心につけます。ほんのり色づきながら、スキンケア効果も期待できるリップオイルなので、荒れている時も安心して使えます。

リップ&チークテクニックも宝塚時代の経験をいかしたもの

「宝塚時代、実はチークは苦手なメークプロセス。試行錯誤を重ね、納得できるようになってからは、最後の仕上げとして、役に入り込むスイッチのような役割を果たしてくれていました。ナチュラルメークの今は、血色感が命なので、チークはマスクでとれないように、入れ方にこだわっています。宝塚時代に培ったテクは、頬の中央にだけいれるのではなく、生え際までいれると横顔も立体的に見せられるということと、ファンデーション→チーク→パウダーの順を踏むと、メークが崩れにくくなるということ。今でも、この2つは実践しています。リップメークも、宝塚時代の経験が今もいきています。ラインを丸くした方が女性らしく見えるとか、可愛らしさを足したい時はピンク系など、宝塚時代は役に応じて変えていましたが、今はファッションやシーンによって変えています。Withマスク生活で、おざなりになりがちなリップメークですが、きちんとメークしてみると顔が引き締まるし、驚く程気分が上がる大切なパーツ。マスクをしていても口紅を塗りたいから、不織布のプリーツマスクが口に触れないように形を調整して楽しんでいます。私は、地の唇の色が赤い方なので、塗ってみるとイメージと違うこともあり、似合う色を見つけるのは、メークの楽しさを思い出させてくれるワクワクするプロセスなんです♪」

【コラム】タカラジェンヌ御用達のクレンジングは?

スキンケア成分を約75%配合。ダブル洗顔不要で、しっかりメークをオフしながら、しっとりと滑らかな洗い心地。アルティム8∞ スプリム ビューティ クレンジング オイル450ml¥11,500(シュウ ウエムラ)

化粧水由来の洗浄成分をWで配合。濃いメークや古い角質もすっきりオフ。無香料、無着色、オイルフリー。ビフェスタ うる落ち水クレンジング シート ブライトアップ 46枚¥550(マンダム)

「濃いメークを1日に4~5回オンオフ繰り返していた宝塚時代。ですが、肌荒れをすることがなかったのは、クレンジングを大事にしていたから、と自負しています。そんな宝塚時代、スタッフ全員お揃い状態で常にキープしていたのがこの2つ。シュウ ウエムラのクレンジングオイルは、少量でよく伸び、しっかりメークは落ちるのに、乾燥せず、しっとりとした洗い心地が気に入って買いだめするほど(笑) ビフェスタのクレンジングシートは、舞台メークが落とせる優れもの。するっと肌に負担をかけずに落とせて、コアな場所ですが…耳の中や額と頭皮との境など細かい箇所を落とすのにも重宝していました。クレンジングの大切さを痛感したので、退団後も愛用中。アイメークを落とすことに集中しがちですが、ベースメークも洗い落としがないように、ファンデーションをどこに塗ったのか思い出しながら優しくじっくりオフ、を心がけています」

Profile

綺咲愛里(きさき あいり)さん・2010年宝塚歌劇団に入団。愛らしいビジュアルで早くから注目を集め、新人公演のヒロインなどを経験後、2016年に星組トップ娘役に就任。『スカーレット・ピンパーネル』のマルグリット・サン・ジュストや『うたかたの恋』のマリー・ヴェッツェラ、『霧深きエルベのほとり』のマルギット・シュラックなど、様々なタイプのヒロイン像を華やかに演じ分けた。2019年退団。現在は女優として活躍。

ワンショルワンピース¥7,980(STYLEMIXER/バロックジャパンリミテッド)マスク¥1,800(BONUM/BONUM OMOTESANDO) イヤリング¥2,600(アネモネ/サンポークリエイト) [左、中指]リングセット¥2,091 [左、人差指]¥1,709(ともにROOM/サードオフォス)

お問合わせ先:シャネル カスタマーケア 0120-525-519、シュウ ウエムラ 0120-694-666、クラランスお客様窓口 03-3470-8545、㈱マンダムお客さま相談室 0120-37-3337、ランコム 0120-483-666

AKTE 03-4400-6195、サードオフィス 03-6825-8508、サンポークリエイト 082-248-6226、バロックジャパンリミテッド 03-6730-9191、BONUN OMOTESANDO 03-5464-3056、マリハ 伊勢丹新宿店 03-6457-7128、RANDA 06-6451-1248、Room403 表参道本店 03-6452-6707

撮影/寺田茉布(LOVABLE)〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 モデル/綺咲愛里 ヘアメーク/室橋佑紀(ROI) スタイリング/鳥山悦代 取材/味澤彩子 構成/CLASSY.ONLINE編集室