高校2年でニュージーランドに1年間留学Nさんの場合[実例・我が家の留学体験記]

語学力のスキルアップを目標に留学先に高校の現地校ではなくあえて語学学校を選択したケース。将来の夢に向けた計画的プランは早ければ早いほど効果的と感じるエピソードをご紹介します。

Vol.6 高校2年で1年間留学【Nさんの場合】

高校留学を視野に入れながら中学生からネイティブの先生のもとで英語を学ぶ。留学が盛んなカトリック系高校に進学し1年留学。帰国後学校推薦で大学へ進学。

【留学したときの学年】
高校2年生9月〜
【留学した国】
ニュージーランド
【留学した学校】
EF International Language Campus Auckland
【方法】
語学学校の日本事務所より申し込み
【ステイ先】
ホームステイ
【費用】
年間約400万円(往復の渡航費、学費、ホームステイ代、朝夕の食費含む)

留学を通じて周囲に左右されない本来の娘に戻れたのが親として何よりの財産

行くまで

3人きょうだいで兄と弟にはさまれた中間子として育った娘は、中学の頃、兄や弟が野球やゴルフの目標に向かい邁進している姿を見ながら、自分には夢がないと突然泣き出したことがありました。その後、目標探しに迷走していた時期もありましたが、中2の夏、アメリカで1週間のサマープログラムに参加したことがきっかけで英語に興味を。その後、ホテルのコンシェルジュになりたい夢を見つけ出せたことで、英語に対する熱意がますます上がりました。

高校受験では、留学に熱心な高校の英語クラスを選び、高2で1年留学する前提で語学のスキルアップを着々と準備しておりました。ある日、中学の頃から通っていたネイティブの英語講師のいる塾でEFの資料をいただいたことが今回の留学のきっかけ。現地校なども調べましたが、とにかく語学を学びたいという娘の意志を尊重して、現地校ではなく語学学校への留学が我が家の選択でした。スイスに本部を構え、世界各国に語学学校を持つEFの学校の中から年齢や環境なども考慮したうえでニュージーランドのオークランド校へ。日本事務所の担当者がとてもいい方で、娘の精神的自立を目指すために親の判断を要すること以外は全て娘にやらせてほしいとお願いしたのですが、基本は子供に任せつつ重要なことは私と共有してくださるなどのサポートが素晴らしくて。直接お会いしたのは2回ほどでしたが、かなり密に連絡をとってくださり信頼できました。そうは言っても、親としては出発前に娘がひるむのではないかと案じておりましたが、意外にもスムーズに旅立った娘の意気揚々とした姿は頼もしいものでした。

行ってから

現地に到着した途端、留学できた嬉しさの反面、現実的な恐怖感にかられた娘は1週間ほどホームシックで登校せず。家にこもりがちだった娘を学校のスタッフが街を案内し、紅茶好きの娘を紅茶専門店へ連れ出してくれたことで立ち直れたそうです。

留学先では、ライティング、ボキャブラリーなどの科目を進学や目的に合わせて自主選択し、6週間ごとにカリキュラムをレベルアップしていくやり方。現地校への留学と違って語学に特化した授業を中心としたカリキュラムでした。また、高校生から大学生までと年齢の幅も広く、学生はアジア人が3割でヨーロッパからの留学生が大半だったようです。また、「私も高校のうちに来たかった!」と大学の留学生何人もに言われ、自分の環境がいかに恵まれているか実感したようです。初期のホームシック以外は、大きなトラブルもなく翌年の6月に無事帰国。親として一番実感できたことは娘が意志を持ち逞しくなって帰国してきたこと。小学校の頃にいじめを経験した娘は、成長してからもどこか他人を優先し、人に気を使いながら自分を抑えつけている傾向がありましたが、自分の意志を持たないと相手にしてもらえない海外の文化を通して、自己主張ができる本来の娘に戻って帰ってきました。大学に進学後は、留学経験者としてEFを通してこれから旅立つ学生支援のボランティアをしながら、ホテルコンシェルジュの夢に向かって邁進中。1年の留学経験がいかに充実していたかは娘の行動を見るだけでも理解できます。
※取材内容は、留学当時の情報になります。

撮影/相澤琢磨 取材・文/鍋島まどか 編集/羽城麻子 デザイン/attik

 

VERY NAVY 10月号『実例・我が家の留学体験記』から 
詳しくは2020年9/7発売VERY NAVY 10月号に掲載しています。

 

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