美魔女おすすめ!夏バテ解消&美肌になれる【おうち薬膳】で免疫力アップ!

新しい生活様式でも夏の暑さに負けない体を作るなら、こだわるべきはやはり食。滋養強壮効果が高く自宅でも楽々手作りできる薬膳料理が、免疫アップも美容効果も抜群でぴったりです。

【台湾薬膳】煮るだけシンプルな台湾薬膳で、美肌効果もゲット

台湾料理は薬膳効果がある乾物をたくさん使いますが、調理はシンプル。台湾では一家に一台と言われている多機能型調理器具・大同電鍋で調味料と材料を煮込む・蒸す、フライパンで炒めるなどの工程が大半です。暑い南国なので冷たいスイーツが人気。気血水を整え、毎日の食事で免疫力アップ、デトックス、美肌にと、食べるだけで多様な効果が得られます。母から嫁入り道具としてもらった大同電鍋一つで、家族の健康も守れます。

教えてくれたのは……台南観光大使 深山純青さん 47歳

免疫と美肌の一石二鳥具だくさんスープとスイーツ

上:女性ホルモンに効く次世代人気おやつ【豆花(トウファ)】
大きなボウルで豆乳と溶いたゼラチンを混ぜて冷蔵庫で冷やし、プルプルの豆乳ゼリーを作る。緑豆、小豆、ピーナツは予め茹でて冷やしておく。黒砂糖を湯で溶かし好みのさっぱりした甘さにシロップを作る。器に豆乳ゼリーをざっくりと盛りつけ、シロップをかけたら、茹でた緑豆、小豆、ピーナツのほか、胡麻白玉、タピオカ、マンゴーなどお好みのフルーツをトッピング。

中:楊貴妃も愛したうるおいスイーツ【銀耳紅棗湯(インアーホンチャウタン)】
白きくらげ、なつめ、ハスの実、龍眼、クコの実、ユリ根を大同電鍋に入れ、氷砂糖と水で好みのさっぱりした甘さに煮る。火が通ったら粗熱を取り、冷蔵庫でよく冷やす。

下:代謝が上がる!日本の味噌汁的存在【麻油鶏(マーヨーチー)】
鶏手羽、冬瓜、ネギ、なつめ、干ししいたけ、良姜、クコの実、干しエビを大同電鍋に入れ、黒ゴマ油と紹興酒と塩で味付けし、材料に味がしみ込むまで煮る。熱々でいただきます。

薬膳の食材は、ネットで簡単購入しています

左/台湾発漢方のライフスタイルブランド。DAYLILY https://store.daylily.com.tw/
右/あらゆる薬膳食材がお手頃価格。神戸 林商店 https://hayashi.ocnk.net/ 

【韓国薬膳】韓国薬膳は常備菜としても優秀! 夏の不調もパッと改善

闘病の経験から自己治癒力がいかに大切か実感しました。韓国料理は中医学の「薬食同源」の考え方に基づいているものが多く、滋養強壮につながる食材をたっぷり使うのが特徴。体は日々摂取する食べ物で作られるので、良い食事を摂ることで「気」も整い心身ともに落ち着いた状態になります。薬膳は無理なく美味しく免疫力を上げられます。

教えてくれたのは……看護師 朴 明子さん 49歳

女性の不調を一気に回復美味しい究極の美容鍋

夏の体温を整える【参鶏湯(サムゲタン)】
もち米、なつめ、にんにく、生姜、栗を丸鶏に詰めて、タコ糸で縛って口を閉じる。鍋に鶏を入れてひたひたになるまで水を注ぎ、高麗人参となつめ、にんにくを入れて弱火で3時間ほど煮込む。取り分けて金針菜、クコの実、松の実、ネギ、生姜、ゴマなどをトッピングし、塩コショウでお好みの塩けに味を調えて完成です。

栄養バランスも最高華やかキレイな宮廷料理

究極バランス食の常備菜【九節板(クジョルパン)】
薬膳の五行論から五味五色で具材を準備。食材はアレンジ次第で幾通りもできます。(左から反時計回りに)ピーマンをごまと炒める。パプリカは甘酢に漬け込む。卵を薄焼きにし細く刻む。人参とサンザシを油で軽く炒める。きくらげも水で戻し油で炒める。大根は細切りにしてなますに。牛肉を生姜と炒め甘辛く味付け。筍と高麗人参は刻んでおかか煮に。米粉で作ったクレープを中央に置き、包んでいただく。

【どこでも薬膳】自衛官時代に身に着けた保存食薬膳は疲労回復効果バツグン!

季節や体調を考えて選んだ食材をバランスよく料理に使うと、それだけでも薬膳になります。特別なものを使わなくても、自宅にある保存食やストックしている缶詰などを組み合わせることで体の冷えや疲労などの不調を改善できるのです。キャンプでも作れるようなシンプルなレシピを身に着けておけば、万が一の災害時にも安心です。

教えてくれたのは……クロモンコスメティック取締役社長 中山秀子さん 54歳

仕事で忙しいときも簡単!薬膳料理で疲労回復

上・疲労を回復する【ニラと卵と鶏ササミのスープ】
スープジャーなどの保温容器に水煮うずらの卵、ニラ、鶏ササミの水煮、塩、黒ゴマ、薄切りの干ししいたけを入れ、熱湯を150㎖入れて15〜20分放置する。干ししいたけが柔らかくなったら塩で味を調えカップによそう。

下・リンパの流れを整える【大豆とツナのキーマカレー】
玉ねぎと人参をさいの目状に切り、弱火でしんなりするまで炒める。トマトの水煮缶とツナを入れ、かき混ぜながら水分を飛ばして好みのとろみになったら、カレー粉で仕上げる。玄米ご飯をチンして皿に盛りカレーをかける。

2020年『美ST』10月号掲載 撮影/中林 香、山口陽平 ヘア・メーク/甲斐美穂(ROI)、 川岸ゆかり 取材・文/金子美智子、八尾美奈子  編集/佐々木 遼

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