「幸せな結婚」に対する3つの答え【小島慶子さんの回答】

結婚する?しない?するならどんな相手と結婚すれば幸せになれる?めまぐるしく世の中が変化している今、「幸せな結婚」って結局、何なのか。一度落ち着いて考えてみませんか。オリンピックも延期になり「まさか」なこと続きの2020年。出会いや婚活、また理想の夫婦の形も何が正解なのかますますわからなくなっています。

小島慶子さんが考える「幸せな結婚」のための3つのヒント

これからの「幸せな結婚」に必要なヒントを小島慶子さんにお聞きしました

私たちはどんな考え方をすればいいのか?小島さんからCLASSY.世代に向けて「幸せな結婚」をする、続けるための3つのヒントをいただきました。

1.「幸せ」を決めるのは相手じゃなくて自分です

おとぎ話のプリンセスのように、どこかに「幸せな結婚」というものがあって、「幸せでない自分」でもそれを手に入れさえすれば幸せになれる、と思っている女性も多いですが、それは幻想。「プリンセスの呪い」です。相手が「幸せだ」と言っていようが、周りに「幸せそう」と言われようが、あなたが「幸せだ」と思えなければそれは「幸せな結婚」ではないんです。いつでも「自分の幸せは自分が決めるんだ」ということは絶対に忘れないで。

2.「関係は常に更新される」結婚も同じです

別れた元彼に夢中だった頃の自分を思い出すと、今の自分と別人だったりしませんか?それくらい、人は数年で変わります。結婚後もいろいろな節目であなたと彼は変わり続けます。「変わってしまった自分たち」がどうすればうまくいくのかを話し合い、関係を更新するという面倒な作業をし続けなければいけないのが結婚であり夫婦。「僕と君はこんなにラブラブだから、未来永劫変わらないよね?」という人とは結婚生活はうまくいかないと思います。

3.そして「お金」は裏切らない

身も蓋もない話ですが、お金ほどいざという時に頼りになるものはありません。結婚したら誰もが離婚リスクを抱えます。結婚や出産を機に仕事を減らしたり辞めたりして経済的基盤が脆弱になっていると、もし結婚生活が苦しくなってもそこから抜け出すのは難しく、離婚女性の貧困問題も深刻です。「ここから逃げたい」と思った時に逃げられて、生活していけるだけのお金を手に入れられる手段は絶対に手放さないでください。

教えてくれたのは・・・

エッセイスト/タレント・小島慶子さん
TBSアナウンサーとしてテレビ、ラジオで活躍。独立後、執筆、講演など活動の幅を広げる。女性に関する社会問題やジェンダー、教育問題にも精通し、東京大学大学院情報学環客員研究員、昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員を務める。2児の母であり大黒柱マザーとしてオーストラリア在住の家族を支える。

イラスト/酒井真織  取材/加藤みれい