9月28日にオープンした東京ディズニーランドの新エリア。日本では1つの映画をモチーフにしたエリアは東京ディズニーシーの「トイビル・トロリーパーク(トイ・ストーリー・マニア!のあるところ)しかなかったところに、美女と野獣エリアができた意味はすごく大きいと思います。アトラクションだけじゃなく、エリア全体で作品を表現しているスケールの大きさ。普通に歩いていたら見逃してしまいそうな細かいところにも、作品の世界観が投影されているのがディズニーのすごいところですね! 今、いちばんホットな「美女と野獣エリア」から、マニアしか気づかない壮大な小ネタをご紹介。昨日に引き続き、仲良しのディズニー大好き芸人・福田フェイフェイくんに教えてもらいました。
レストルームの中まで洒落た演出が!
馬小屋を利用して作られたトイレ。入口にはたくさんの馬具が飾られていますが、注目してほしいのは蹄鉄です。下に書かれた名前、誰だかわかりますか?
「じつはこれ、ディズニー映画に登場した馬たちの名前なんです」(福田フェイフェイくん談)。
アキレスは『ノートルダムの鐘』
フルー・フルーは『おしゃれキャット』
カーンは『ムーラン』
ホーレスは古くからのミッキー・フレンズの1人であるホーレス・ホースカラー
フィリップは『美女と野獣』
アンガスは『メリダとおそろしの森』
それぞれの蹄鉄の形も微妙に違ってて面白いです。それにしても、馬のキャラクター、いっぱいいるんですね~。
村に貼ってあるポスターもユーモアたっぷり
村の中で見つけたポスターもちゃんと映画にリンクしていて面白いんです。
まずは羊のイラスト入りのポスター。「迷い羊!最後に見かけたのは噴水で本を食べているところ」と書かれているんですが……これでピンときた人、あなたはなかなかの『美女と野獣』ファンですね。
「ベルが噴水で本を読んでいると、羊の大群が現れて本のページの端っこを食べちゃうシーンを思い出しました。あのシーンのその後が描かれているようで見つけたときは興奮しちゃいました」(福田フェイフェイ談)。
そして、もう一つ。ネジのようなイラストが描かれたポスター。
「こちらは『誰でも参加可能な発明大会が小さな広場で正午に行われる』という内容。これはおそらく、ベルのお父さん・モーリスが参加しようとしていた発明大会のことだと思われます」(福田フェイフェイくん談)。
あのディズニー音楽の巨匠の名前も隠れてます!
ギフトショップ「ボンジュールギフト」(ビレッジショップスの中に1つ)の出口の上のほうにある看板。「MUSIQUE A&M」と書かれてますが、「MUSIQUE」というのはフランス語で「音楽」のこと。では「A&M」は何でしょう?
「『美女と野獣』はもちろん、『アラジン』や『リトル・マーメイド』など、ディズニー映画の多くの楽曲を手掛けた作曲家、アラン・メンケン氏のイニシャルではないかと思われます。アカデミー賞受賞8回という、ディズニー作品を支えた偉大な作曲家を讃えているのでしょう」(福田フェイフェイくん談)。
村の中心にあるガストンの噴水。これ自体は映画の中には登場しませんが、どうやらガストンへの賛辞としてガストン自らが作ったものらしいですね(笑)。銅像前のプレートには「慎ましい村のみんなに豪華で気前のよい贈り物を私より。ガストン」と書かれていましたよ。
明日はフード施設「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」を紹介します。
撮影/小林愛香 取材・文/西岡直美 ⓒDisney