【RESTAURANT】ひと皿の向こう側/Niru

自然派ワインとともに味わう、多国籍で軽やかな煮込み料理

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渋谷と恵比寿のあいだ、明治通りに繋がる細い路地に面してガラス張りの小さな店が佇んでいます。
店名は『Niru』。ん? ニル=煮る?
そうです、調理法を店名にすれば、モロッコ料理にタイ料理、イタリア料理とさまざまなジャンルの店で働いてきた経験を活かし、どんな国の料理でも作れると店主・佐保秀郁さんは考えたのです。しかも、料理はすべて一人で作るため、仕込んでさえおけば温めてすぐに提供できる煮込み料理を柱にすることで、煮込み以外の料理を多めに提供できるという現実的な理由もあります。

今回のひと皿は「鶏モモ肉の塩レモン煮込み ターメリック風味」。開業時から提供している人気の定番メニューです。モロッコの家庭料理に欠かせない発酵保存調味料である塩漬けレモンで煮込んだひと品。塩味はその塩分のみ。だから優しい味わいでほのかなレモンの酸味が爽やかです。ターメリックでほんのり黄色に染まった柔らかな鶏肉を頬張ると、最後にレモンがふっと香ります。そこで自然派の軽めの白ワインをオーダー。ワインとの相乗効果が心地よい、「Niru」らしい軽やかな煮込み料理です。

 

【DATA】
東京都渋谷区東1-25-5 1F
電話03-6450-6014
営:18:00〜22:30(21:30 food L.O.)
休:日曜・祝日
※予約はインスタのDMで。当日のみ電話予約可。
https://www.instagram.com/niru_shibuya/

「鶏モモ肉の塩レモン煮込み ターメリック風味」¥980(税別)

 

撮影:牧田健太郎 取材・文/齊藤素子 構成/松本朋子

 

「ひと皿」のさらに奥深い向こう側につづく……。