モデル・鈴木六夏さん湘南の新居公開「いきついたのは普段着の更新」
背伸びしない、自分と家族が笑顔でいられることが大事、を信条に子育てもファッションも等身大を見せ続けてくれるVERYモデルの鈴木六夏さんは、今年40歳に。飾らない笑顔と、素直な呟きのインスタグラムが人気でVERYではミニマムワードローブの先駆け。単に服の数を減らすのではなく見極めて選ぶ。自分らしさを失わない、そんな彼女のファッションの今を追いました。インタビューは湘南の新居にて。心地良さが窺える空間作りにも注目です。
「ラルフが似合う大人――
なりたい女性像は、
実は20年前からブレてません」
今年、家族のオフ時間を考え湘南に引っ越しました。当初は不安もありましたが、今や庭の芝の成長に一喜一憂(笑)、自然に密接した環境をすっかり楽しんでいます。それに伴い、ワードローブも少しずつ変化。ミニマムクローゼットというと「買わない」と思われがちですが、自分が好きなものをはっきりさせ、住んでいる場所、子どもの年齢、仕事などに合わせ少数精鋭に更新していくことだと思っているんです。
それに今って、お出かけが少なくなっているから、今日は地元の服、今日はドレスアップ……とオンオフを服で大きく変えるってこともないですよね。となると、いきつくのは普段着のブラッシュアップ。私の大きな軸は変わらず、永遠のテーマは「ネイビー」「白」「デニム」そして「パール」。
というのも、憧れの女性は実は20年前から同じ。ラルフ・ローレンの妻・リッキーやジェーン・バーキン。最近の日本人でいえばマディソンブルーの中山まり子さん。交流のあるスタイリストの大草直子さんにも影響を受けているかも。ずっと好きなトラッドを軸に、ファッションに迷ったらなりたい女性像を思いおこすと、余計なものは買わなくて済むしブレずに自分らしいファッションでいられるんです。
40歳を迎え、今まできちんとしたトラッドが好きで年齢より上の女性に憧れ追いつこうとしていたけれど、これからはもっと等身大でリラックスした感じでいきたいと思えるようになりました。
おうちや近所で過ごすことが多くなり
私なりのカジュアルを見直すきっかけに
「昔からスウェットやパーカは好き。以前はこういうものこそきれいめに着こなすべきと、あえてタイトスカートやヒール靴に合わせていたけれど、最近は、より肩の力が抜けたタイプ、着方を選択」。ヴィンテージスウェット THIRD MAGAZINE、パンツ LE PHIL 大パールブレスレット CADEAU(すべて本人私物)ペンダントトップ¥220,000 ネックレスチェーン¥57,000 小パールブレスレット¥17,000(すべてカドー/カドー伊勢丹新宿店)
抱っこ期もひと段落して
遊び心ある服にも惹かれるように
「白ニットは、今季は珍しくこんなモコモコざっくりの変形タイプに惹かれました。サードマガジンの展示会でこのニットに長めのシャツを重ねたコーデを見て一目惚れ。これまでの私ならもっとトラッドなシンプルな白ニットを選んでいたと思うけど、娘の抱っこ期も落ち着いて、新たなアイテムに目がいくように」。ニット¥33,000(THIRD MAGAZINE)シャツ¥29,000(ATON/エイトン青山)パンツ¥26,000(ティッカ)その他/本人私物
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉 ヘア・メーク/川村友子 スタイリング協力/石関靖子 モデル・スタイリング/鈴木六夏 取材・文/嶺村真由子 編集/藤田摩吏子
*VERY2020年10月号「モデルたちの先手必勝!秋支度 鈴木六夏さん40歳、自分史上最小クローゼットで始める秋」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。