【大学生のお悩み解答7選】悩みがちな問題、プロはどうこたえる?

周りからの評価は高いのに、それを素直に受け入れられず不安に思うことありませんか?自分のことを過小評価してしまう傾向は「インポスター症候群」と呼ばれ、海外セレブも悩んでいる心理状態。自信を持って輝ける人になるコツはあるの…!?

答えてくれるのは、この人たち!

公認心理師 山名裕子先生/ タレント・モデル りゅうちぇるさん

公認心理師 山名裕子先生
大学大学院にて心理学を学んだ後、カウンセリングオフィスに勤務。2014年臨床心理師の資格を取得後独立。数々のテレビ出演も。疲れを癒すカウンセリングで新たな道を導くサポートをする。

○タレント/モデル りゅうちぇるさん
雑誌や広告のモデルをはじめ、バラエティ番組等多数出演。SNSでの個人の個性を大切にする、やさしい言葉が人気。最近では子育ての模様も発信し、理想のパパとしても注目されている。

Q.1 恋愛について自信がない

大学4年生 R.Oさん(22)

今までは女友達との時間が楽しくて彼氏が欲しいとは思っていなかったけれど、そろそろ彼氏がいないとヤバイ年齢になってきて焦っています。でも、男友達がいなくて異性との接し方もわかりません。自信を持って異性と接するためには、どうすればいいですか?

ANSWER

山名先生:
「〝感情感染効果〞といって気持ちは伝 染します。まずは会話や異性と接している時間に笑顔でいることから始めてみてはどうでしょう?焦る必要はありませんが友達にも『彼氏ができたらいいな』と宣言すると出会いが増えてくるでしょう。」

りゅうちぇるさん:
「めんどくさいと感じてる時ま、まだひとりで満足できているんじゃないかな?焦って自分を無理に変えようとしなくていいと思います。ただ。自信は経験を積まないと出てこないと思うので、出会いの場には積極的に行ってみて!」 

Q.2 容姿に自信がない

大学2年生 H.Mさん(19)

勉強は自分が頑張った分だけ結果が出るけど、容姿についてはまったく自信が持てず、挑戦してみようと思うことがあっても怖気づいてしまいます。自分が外見を重視してしまうせいかもしれませんが、どうしたら見た目に自信が持てますか?

ANSWER

山名先生:
「衣服やアクセサリー、メイクは人の心理に大きな影響を与えます。まずは形から入ることで気持ちを高めて『自分ではここが好きだな』という部分を探してください。少し 肩の力を抜いて自分の変化を楽しむことから始めてみましょう。」

りゅうちぇるさん:
メイクやネイル、マツエクなど容姿への頑張り方も何通りもあるんです。必ず結果は出るし、できそうなことからひとつ続けてみて♡ やりたいと思うならやってみることが 大切。一度きりの人生、後悔が残ってしまうのは悲しい!」

Q.3 人付き合いに自信がない

大学職員 J.Sさん(21)

信頼していた友達にずっと嘘をつかれていたり陰口を言われたりなど、小さい頃に友達に裏切られ た経験から人や人間関係を信用できません。また、元彼に二股されていた経験が2度あります。人は裏切るという気持ちがベースにあるから自信が持てないような気が…。人を信じたい気持ちと人を信じられない自分に葛藤しています。

ANSWER

山名先生:
「自信をつけるため、まず自分自身が思う長所を書き出しみてましょう。そして魔法の言葉『ありがとう』を多用してください。常に周りに感謝して人のいいところを探す視点 を持ち接すると、あなたの信頼度も高まり自信がついてきますよ。」

りゅうちぇるさん:
「僕は『性格が悪い思春期の成長段階で出会っちゃったな』と考えます。
トラウマは経験の豊かさに変換して、人間力と思い自信を持って!前を見て、これから出会う宝物を見逃さないで。辛い気持ちを知る人こそスターになれるんです。」

Q.4 人前で話す時に自信がなくなる

大学2年生 S.Eさん(21)

人前に立つ時に自信がなくなります。おおまかなメモをもとに話すことが苦手なので完全な原稿を作って暗記したほうが安心するものの、完璧を求めてしまい少しのミスでも引きずります。また、聴衆の反応やコメントを気にしすぎて自分のプレゼンに集中しにくくなってしまうことが悩みです。

ANSWER

山名先生:
「『見られている』 ではなくこちらが『見る』意識で余裕を演出して。相手の反応に期待せず『話すことを楽しめた』という経験を重ねましょう。『意見や指摘されること』 は批判や攻撃ではなく、成長のヒントと捉えれば不安は和らぎます。」

りゅうちぇるさん:
「人前で話すのが得意な人は少ないもの、得意になる必要はないんです。
人前に立つのが苦手、という自分を受け入れてあげてください。完璧にこだわりたいなら中身を丁寧に大切に。無理はせずに活躍できそうな居場所を見つけてください。」

Q.5就活で自信をなくした

大学4年生 R.Oさん(22)

就活は、受験とは違って自分の頑張りが必ずしも評価に繋がるわけではなくて自信がなくなることばかりでした。自分の長所を発揮したつもりでも落ちてしまい、長所短所や周りにどう思われているのかがわからなくなったり。理想と現実のギャップに落ち込んで悩んだ時、気持ちを強く保つ方法を教えてください。

ANSWER

山名先生:
「『こうあるべき』 という思考が強いように感じますが、面接でかたくなっていませんか?一緒に働いたら楽しそうという印象を与えるため、表情や話し方、声のトーンを柔ら かくしてみてください。このワザは人間関係構築にも役立ちます。」

りゅうちぇるさん:
「面接であなたの魅力に気づけなかった面接官には、こちらからお別れしましょう。あんなに短い面接、名前も知らない面接官のせいであなたが病む必要ないんです♡ 前を 向いて、あなたらしさを生かせる場所を諦めず探してみてください。」

Q.6 どうしたら自分を好きになれますか?

ANSWER

山名さん:
「プラスの言葉を選 択して、常に周りや自分を認めて感謝する意識を持つと自己肯定感は高まりますよ。そして、ネガティブな減点法はストップしましょう。毎日寝る前に自 分の言動を振り返り、プラスのポイントを加点しましょう。

りゅうちぇるさん:
「人と比べるから自分を好きになれないだけ。比べてい るその人もその人らしい魅力があるように、あなたも自分にしかない魅力を見つけて表 現しないといけません。いろんな 世界を見てなりたい自分のイメー ジを持つことが大切だと思います。

Q.7 ネガティブスパイラルに陥った時はどうすればいいですか

ANSWER

山名先生:
「ネガティブに考えたら、反対のケースも考えてみてください。またポジティブな人をイメージしてその人ならどのように考えるだろう、と想像することも有効です。深呼吸やストレッチをして、『考える』ということを手放す時間も必要です。

りゅうちぇるさん:
「そういう時はとことん落ち込んでいいと僕は思います。スーパーボールみたいに笑
勢いよく落ちないと、上がってこれなくなるくらい落ち込む時もあるだろうし。そんな時間も大切と捉えて、無理にポジティブになる必要はないと思います。」

 

イラスト/かにみそ 取材/川端宏実、松島かれん  編集/藤倉奈々

*この記事はJJ12月号を再編成したものです。