よく使うものは手に取りやすく!吉川永里子さんの「ゆる出しっぱなし」玄関収納

ウィズコロナの生活で、玄関まわりに置いておきたいものは増える一方。でも収納スペースは限られていて、しまうところがない!という悩みも。そこで整理収納アドバイザーの吉川永里子さんに、新しい生活様式に対応できる玄関の収納術について聞きました。

教えてくれたのは…
整理収納アドバイザー
吉川永里子さん

Room&me代表、収納スタイリスト®、生き方スタイリスト。これまでに10000人以上に片づけをレクチャー。働くママ・妻・女性目線で行うライフスタイル提案が人気。セミナーを開催するほか、各メディアでも活躍中。

整理収納アドバイザーの新玄関収納法「ゆる出しっぱなし収納」

「玄関は広さだけでなく、収納スペースや形などが家によりまちまち。共通した解決法を出しにくい場所ですよね」
そう語る吉川さんは、4人の男の子のママ。人数が多い分、靴や傘、遊具などで玄関まわりがあふれそうですが、実際の玄関は家族みんなが使いやすく、かつすっきりとした空間に! 一体どんな工夫をしているのでしょうか?

「よく使うものは、扉を開けたらすぐ取り出せるようにするなど、ワンアクションで出せることを基本にしています。場所も、使う人の身長や目線に合わせ、いちばん使いやすい位置に。毎日のように頻繁に使うものは、あえてしまわず『出しっぱなし』にするのが便利。でも、見えるところに出すものは、最低限に絞ることが大切です。出しっぱなしにするときは、玄関の扉を開けて部屋に入るまでの動線を妨げる場所にものを置かないことも大事です」

玄関収納が足りないときは、扉裏や壁面などを活用するのもひとつの手。また、レジャー用品など使う頻度が低いものは省き、新しい生活様式に必要なものを入れてもいいのだそう。
「玄関に何を置いてどう使いたいかを考え、それに合わせた置き方をすると、より使いやすい玄関になりますよ」

出しっぱなしが使いやすいのはこの3つ!

【1】子どもの靴

よく履く子どもの靴はあえて出しっぱなしに
「玄関の靴箱下のオープンスペースには、家の出入りが多い子どもたちの靴を出しっぱなし収納。低い位置なので、子どもも出し入れしやすいんです。2段置けて伸縮するシューズラックを使うことで、スペースをムダなく使えます」


伸縮しスペースにフィット。伸縮シューズラック フレーム ホワイト約W41~70×D25×H17.5㎝ ¥2,300※編集部調べ(山崎実業)

【2】マスク

扉につければ出がけに慌てない
「玄関扉の内側にマグネットを使い、新しい生活様式に必要なものを使いやすく収納。扉にマグネットフックをつけてマスクをかけたり、アルコールスプレーボトルにテープで強力磁石をつけて、扉に貼れるようにすると便利」

 

「『マスクを部屋に忘れた!』というときに靴を脱いで取りに戻らなくて済むよう、シューズボックスに使い捨てマスクを常備」

マグネットで取りつけ可能なフック。マグネ ット4連フック ホワイト W19×D2.4×H5.4㎝ ¥100(Seria)

 

【3】スプレー

靴の消臭スプレーは目につくところにひっかけ
「帰宅時にすぐ使いたい靴の消臭スプレーは、傘立てのバーにトリガーをひっかけて収納しています。こうすると、サッと取り出せてスムーズに使えて便利。スリムタイプの傘立てを壁際に置けば、出入りの際にも邪魔になりません」

 

サッと取り出せてすぐに使える!

折り畳み傘もかけら ます。引っ掛けアンブレラスタンド タワー ホワイト W25×D15×H105㎝ ¥4,500※編集部調べ(山崎実業)

※掲載商品は取材時点のものであり、現在お取り扱いしていない場合があります。

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撮影/志波慎寿介 取材・文/加藤文惠

Mart2020年12月号
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