【レシピ】料理家ワタナベマキさんの「私の愛するすり鉢レシピ」⑤
料理家という仕事柄、たくさんの器や調理道具をお持ちのワタナベマキさん。
そんなワタナベマキさんがこよなく愛しているのが「器としても使えるすり鉢」です。
すりおろす、混ぜる、盛りつけるをこれ一つで
今回使うすり鉢は、益子で作陶活動を続ける原泰弘さんの作品。
アンチョビとディルのポテトサラダでも使用しています。
ゆり根のがんもどき
ゆり根のほくほくとしたと、ぎんなんのむっちり。2種の食感が重なる一品。ぎんなんは一度、さっと揚げてから混ぜることでより香ばしくなります。
【材料】2人分
ゆり根…1個
大和いも…150g
木綿豆腐…1丁(約300g)
ぎんなん…16個
長ねぎ(みじん切り)…1/2本分
A
卵白…1個分
酒…大さじ4
薄口しょうゆ…小さじ1
塩…小さじ1/4
揚げ油…適量
【作り方】
1.ゆり根は根を取り除き、1枚ずつはがして洗う。豆腐はしっかりと水切りをする。
2.銀杏はすりこぎなどで鬼皮を叩いて割る。鍋に揚げ油を約170℃に熱し、30秒ほど揚げ、薄皮を取り除く。
3.大和いもは皮をむき、すり鉢ですりおろす。1の豆腐を加えて崩れるまですりつぶし、Aを加えてなじむまで混ぜる。1のゆり根、2、長ねぎを加えてさらにゴムべらなどで混ぜる。
4.3を8等分にして形を整え、170℃に熱した揚げ油でときどき箸で転がしながら全体がきつね色になるまで揚げる。
「香り、食感ともに豊かながんもどき。ぜひ、揚げたてを頬張って」
前回の記事はこちらから(クミンとコリアンダーのサンボーラ)
【PROFILE】
ワタナベマキ:料理家。グラフィックデザイナーを経て「サルビア給食室」として料理家の活動をスタート・著書多数。新刊は『ほったらかしでおいしい!蒸しレシピ』(学研プラス)。
Instagramアカウントは@maki_watanabe
撮影/馬場わかな 文・構成/高田真莉絵