ちょっと早起きがんばっちゃお!“朝の20分保湿”で肌は変わる!

発光するような美肌の持ち主・美容家の石井美保さんは、実体験に基づいた「石井式スキンケアメソッド」で世の女性の肌悩みを解決してきました。今回Martに初登場。“朝の20分保湿”で肌は変わるとか! 少し早起きする価値アリです!

石井美保さん
1976年生まれ。美容家。トータルビューティーサロン「Riche」代表。自身の肌悩みを解決すべくあらゆるコスメや美容法を試し、「こすらない洗顔」をはじめとする「石井式スキンケアメソッド」を確立。今や各メディアにひっぱりだこ。近著は『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』(講談社)。
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“朝のケア”が重要なんです!

「スキンケアは夜よりも朝重視。なぜなら、ゆったりと家で過ごす夜とは違い、朝は外に出た瞬間から乾燥や紫外線などの外的刺激にさらされるからです。それに耐えうる肌を“朝の20分保湿”でつくります。これで一日中、メークは崩れなくなります」

徹底して“こすらない”のが石井式

「私たちはお手入れをするとき無意識に肌をこすっています。それが刺激となり、さまざまなエイジングサインを招いて、乾燥やくすみ、毛穴の目立つ肌になってしまうのです。洗顔をはじめスキンケアまで、私のメソッドでは徹底的にこすりません」

ローションの“10回づけ”で肌をうるおい満タンに!


手のひらでむぎゅーっとハンドプレス。顔の凹凸に沿って手のひらで押し込むようになじませて。

「肌に水分をたっぷりと補給するのがローションの役割。しつこいほどにプレス塗りで入れ込んで『これ以上、肌に入らない』という状態までうるおい満タンにするのがポイントです。目安は“10回づけ”ですが、何回で満たされるかは肌状態によって違ってくるので、実際にやってみて手のひらにローションが残るようになったら終わりでOK。大事なことは、その間、絶対に肌をこすらない、肌の上で塗り伸ばさないことです。じっくりと肌に入れ込むイメージでハンドプレスを。肌の中が水分で満たされることで、キメが整って透明感がアップし、そのあとにつけるスキンケアの浸透をよくする効果も。美容液をつけるなら、ローションでうるおい満タンの肌土台をつくった次の工程で行いましょう」

水分と油分のバランスを最適化する乳液は必須です


目のまわり、鼻の下、鼻のつけ根など塗り忘れがちな場所は、薬指を使ってやさしくなじませて。

「『乳液はベタつきそうだから』と省いていませんか? 肌のうるおいに必要なのは水分と油分です。しかし乳液を使わないと油分が絶対的に不足します。実際、私のサロンで肌状態を測定器でチェックすると油分がゼロなんていう方もいるくらい、多くの人の肌は圧倒的に油分が足りていません。そういう人のほとんどは乳液を使っていないこともわかっています。水分と油分の両輪が機能して初めて、ふっくらと柔らかいツヤ肌が培われるのです。理想は水分7:油分3の肌状態。そのバランスを保つには、水と油の両方を含み、水との親和性が高い乳液を取り入れるしかありません。ご使用のスキンケアのラインナップに乳液がない場合、ブランド違いでも乳液を取り入れることをおすすめします」

クリームはうるおいを逃がさず刺激から守るフタの役割


肌のうるおいにしっかりとフタをし、刺激からガードするために、朝使うクリームは夜の1.5倍量が目安。

「クリームは肌の表面に膜を張り、肌の中からうるおいが逃げるのを防ぐフタの役割を担います。加えて乾燥や紫外線、大気汚染などのダメージから肌をガードする役割も果たしてくれるのです。だから外出前の朝こそクリームはたっぷりと。そうすることで、肌の中のうるおいバランスが保たれるので、日中に必要以上に皮脂が分泌されることもなくなり、結果的にメーク崩れを防ぐことができます。だから、よく聞く『クリームをつけるとベタついてメークが崩れやすくなりそう』というのは間違い。朝のクリームをおざなりにすると、逆にメークが崩れやすくなるんですよ。クリームは塗ったら5分放置して肌になじむのを待ちます。これでメークのノリもグッとアップします!」

老化が悩みなら日焼け止めで“年中無休”の紫外線対策を!


日焼け止めが溜まったり、油分が多すぎる部分は清潔なスポンジで軽く押さえて均一になじませます。

「『冬でも日焼け止めは必要ですか?』と聞かれます。私の答えは『日焼け止めは年中無休』。確かに春夏や晴れの日に紫外線量が多いことは事実ですが、秋冬でも曇りや雨の日でも、紫外線は休むことなく降り注いでいます。私たちは常に紫外線ダメージの中に肌をさらしているわけです。そんな身近な紫外線こそが、肌の老化を進めるいちばんの要因! 紫外線ダメージによってメラニンが増えてシミができたり、肌の奥にまでダメージが及ぶことでシワやたるみまで出てきたり。紫外線対策なくしてエイジングケアは叶わないのです。だから私は日焼け止めまで含めて朝のスキンケアと考えています。色付きでトーンアップ効果を狙うなら、アラフォーはピンク、ピーチ系の色がくすまずおすすめです」

朝は時間がなく、スキンケアを簡単に済ませてしまいがち。美しい肌づくりのために、少しだけ早起きして、時間を割いてみませんか?

Mart2月号では、さらに詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

Mart2021年2月号
“朝のケア”が肝心でした!
美容家・石井美保さんの「スキンケアの教科書」 より

監修/石井美保 撮影/天日恵美子 スタイリスト/青木宏予 ヘア/大野朋香(air) 取材・文/山崎永美子 構成/高田愛子(Mart編集部)

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