アラサーになって出会いが減った…犬山紙子さんと考える「結婚」の締切り。

20代を思う存分楽しんでいたら…気づけばアラサーに。でも、思っていたようには人生が進んでいない、 そんな“崖っぷち”にいるあなた! 取材をもとに、人生における「締切り」を設定し、 理想的なライフプランについて考えました。今行動すれば、きっとまだ間に合います。

K・Sさん30歳/公務員のお悩み…

出会いの機会が極端に減ってきました。合コンに参加しても結果が出なくて辛くなる一方で…

悩みに答えてくれるのは…犬山紙子さん

イラストエッセイスト 犬山紙子さん

編集者やニート生活を経て、トホホな生態を持つ美女たちを描いた『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。雑誌連載など、各メディアで切れ味のいいコメントを披露し一躍人気に。2013年に結婚し、現在は一児の母。

相手を条件で見るクセがついていたら要注意!

合コンはそもそも男女で目的が違うんです。男性は基本的に下心をもって来がちですが、女性は真剣に彼氏が欲しいと思っていたりして、マッチしていないことが多い。それに、目の前の男性を条件だけで比較するので、人を好きになる時によくない見方になってしまいがち。そういう合コンを繰り返して条件ばかりを見るクセがついてしまうと、理想がグングン上がってしまい自分のことを棚に上げだしてしまう。その上がってしまった棚を一回正常な位置に下ろすっていうのが、30歳というタイミングなのかと思います。

相手に求める条件、本当はシンプルで済むはず!

客観的に自分をみて、自分には何が足りず何を必要としているのか、パートナーには何を求めているのか、人生を振り返りながらじっくりと内省するのが大事になります。そうしていくと、相手に求める余計な条件はかなり減りますし、ただ条件がいいだけの人とデートをする無駄な時間がカットできます。それに本当は、女性も教養や経済力を身につけて自分がレベルアップしていけば、相手に求める条件がシンプルで済むはずなんです。30代って経験を積んでいるから女性の話がどんどん楽しくなり、働いていれば経済力もあるので「一緒に稼いでいける」とアピールすることもできる。そうすると男性側もラクに感じてくれますしね。

30代こそ「中身を見てくれる」出会いのチャンス!

どうしても子供が欲しいという男性は女性の年齢を気にするものなので、30代に入ってからモテなくなるのはある意味しょうがないんです。むしろ、若さだけで女性を見ようとするダメな男性をブロックできる、「無駄モテしなくなった」と考えればいいのではないでしょうか。フラットな男性は、年齢だけではなく女性の中身を見ると思うので。あとは、自分がどんな層にモテたいか、どんな男性を好きかにもよりますね。仕事に精力的なワンマン社長は、やっぱり若い女性好きな人が多いし、静かに趣味を語り合いたい男性は成熟した大人の女性のほうが話も合うだろうし、自分に見合った相手を求めるはずですから。

出会いを気負いすぎないで!

だから、ちゃんと恋愛をしたかったら、旅行やゴルフ、お酒が好きならバーなど、自分の好きなことができる趣味の場にたくさん出向くというのが一番いい。好きな場所だと自然とニコニコできるからお互いのいいところがよく見えるはずで、好きにもなりやすい、いい出会いになると思うんです。あとは、インターネットで女友達を作るのもいいですね。男友達だとハードルが高いので、まずは同性の仲間を作り、その子のコミュニティに入れてもらって人脈を広げるのがいいでしょう。その中で、恋愛感情がわかなくても話が合って面白いとか、いい人と思れば友達から始め、トキメキがばくても、もう一度話がしたいと思れば次につなげる。その「もう一回会う」って行動することが大切なんです。趣味や話題が合いさえすれば会っている時間はそれだけで楽しいですからね。「婚活」と変に身構えず、自分は充実している状態で気が合う人に出会えれば、相手の条件に振り回されることなく、うまくいくと思います。

犬山さんの答え:合コンを繰り返すと求める条件が高くなるばかり。内省をし、自分に見合う出会いの場に顔を出そう!

取材/田村宜子 再編集/CLASSY.ONLINE ※この記事はCLASSY.2017年2月号の企画を再編集したものです。