夜寝る前のリラックスタイムに【心をととのえる】五感美容法

1日の終わり、疲労やストレスを上手に取り去って横になりたいですよね。よい睡眠のため、メンタルコンディションを整えるためにもリラックスタイムは重要です。美魔女や美STスタッフ、読者の心のととのえかたを聞きました。

夜はスマホから離れてリラックスして快眠へ

良い睡眠を取ることはメンタルを整える基本。1日の終わりには深くリラックスする時間を持ち、安眠へと繋げましょう。強い照明やスマホのブルーライトはメラトニンの分泌を妨げて安眠を妨げてしまうため、弱めの光の下で心が安らぐ音楽や読書を楽しんでください。文字を追わない絵本や写真集、自分が心地よいと感じる音楽など自分のためのリラックスアイテムを探してみて。キャンドルの炎の癒し効果「1/fのゆらぎ」などを取り入れるのも効果的です。

精神科医・産業医として現役世代のメンタルを日々サポート。マインドフルネスやストレスケアをテーマとした講演・執筆活動も行っている。

教えてくれたのは……精神科医 奥田弘美先生

1:【視・嗅】嗅覚を満たして明日への活力を整える

「ヤング・リヴィングの「セイクレッドフランキンセンス」など好みの上質な精油をアロマポットで。夜のリラックス時間に不可欠です」(TEAM美魔女 田口千恵子さん 52歳)

2:【聴】感受性を高めるためにも就寝前は無意識に浸って

「夜は照明を落として宇宙空間に漂っているような意識で過ごします。寝る前は副交感神経を優位にする528ヘルツの音楽を聴く習慣も」(FTCクリエイティブディレクター・美容家 君島十和子さん 54歳)

3:【視・嗅】炎のゆらぎと優雅な香りで今この瞬間の安息を享受して

「家事や仕事の後や就寝前に焚くと、部屋中に広がった香りに体が優しく包み込まれるようでリラックスでき、眠りも深くなる気がします」(美容研究家 水谷雅子さん 52歳)
「眠りの質を向上させるために毎晩枕にひと吹きが習慣。ナチュラルなネロリの香りが心地よく、スッと寝入れて朝までぐっすり熟睡できます」(美STライター 八尾美奈子 55歳)
「ジョー マローンのキャンドルは香水よりも香りが柔らかく、夜に灯して寛いでいます。嗅覚に心地よく響いて安眠へと導いてくれます」(美STデスク 漢那美由紀 48歳)

上から、木芯のパチパチ弾ける音はまるで暖炉の炎を眺める心地よさ。WoodWickハースウィックLリネン ¥5,000(カメヤマキャンドルハウス)心身の揺らぎを整えて深い眠りへと導く。ザ パブリックオーガニックQUALITY SLEEP MIST ¥2,800(カラーズ)豊潤で華やかな香り。Jo MALONEイングリッシュ ペアー&フリージア ホーム キャンドル ¥8,500(ジョー マローン ロンドン)

4:【触・視・嗅】アロマとエクササイズで心のざわつきを鎮静

「お風呂上がりにゼラニウムのアロマを焚いてストレッチするのが夜の習慣。深い呼吸とともに体を伸ばすと徐々に思考も和らぎます」(TEAM美魔女 廣沢弘枝さん 50歳)

5:【味・嗅】カカオのかぐわしい香りと甘さで幸せホルモン上昇

「ホットミルクで溶くだけのgreen bean to barのチョコレートドリンクパウダークラシックは心が和む極上夜スイーツ」(TEAM美魔女 磯辺莉英さん 47歳)

6:【聴】疲れた心を解放する珠玉の音楽を夜のお供に

「キース・ジャレットの『The Melody at Night, With You』はjazzyなピアノのメロディラインが泣けるほどに美しい。お酒を片手にリラックスする時に」(会社役員 桜井恭子さん 47歳)

「シロス修道院合唱団による『グレゴリアン・チャント』は心を深く鎮めたい時に。教会に響く荘厳な歌声は今話題の癒しの528ヘルツの元祖ですね」(美STライター 森島千鶴子 53歳)

「1日の終わりにホッと一息つきたい時の定番はビル・エヴァンス『Waltz for Debby』。美しくてロマンティックなメロディーが琴線に触れまくりです」(主婦 肥田朝子さん 48歳)

7:【味・聴】ベッドサイドでは思考を休めて安眠できる読書を

「『 色々な色-Colors of nature』は150もの色の和名を美しい写真とともに展開。自然由来の色の名前の美しさとグラデに心が解けます」(フラメンコダンサー 田原紀代子さん 49歳)

「就寝前は1日を振り返り感謝と反省を。森下典子著『日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』でシンプルに生きることを再確認」(TEAM美魔女 高橋 幸さん 53歳)

「大好きな哲学者ショーペンハウアーの『幸福について』(光文社古典新訳文庫)。本の手触りの刺激はデジタルでは得られない心地よさ」(TEAM美魔女 上田美穂さん 43歳)

「寝る前に絵本を見ると心が安らぎます。太田大八作『かさ』はモノクロの中にかさの赤だけというシンプルな絵とお話にほっこり」(主婦 関口美雪さん 45歳)

2020年『美ST』12月号掲載 撮影/中西真基(人物)、尾島翔太(静物) ヘア・メーク/Sai 取材/森島千鶴子 編集/漢那美由紀

美ST