【街歩き】甲斐みのりさんの ほっとする東京⑤
家の近くはもちろん、買い物帰りや立ち寄った場所の近くにも、自分だけの特別な時間を過ごせる場所があったらーー。
仕事や家のことから離れて「自分らしく」過ごせるお店や場所を、文筆家の甲斐みのりさんに教えてもらう連載です。
豊かなひとり時間を過ごしながら、東京の魅力を改めて考えてみませんか?
お濠を眺めながら過ごす贅沢な時間
今回紹介するのは「パレスホテル東京」の1Fにあるロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」。
「ホテルのロビーは開放的な場所が多く、女性ひとりでも気負いなく過ごせますよね。特にパレスホテル東京は、上京してきた頃から通っているお気に入りの場所です。リニューアルする前の旧パレスホテル時代から大好きです。皇居の近くなので東京ながらも静かで品がよく、どこかに旅に来たような気分になれるのが魅力。天井が高いうえ、ソファも座りごこちがよいのでのんびり過ごせます」。
「おすすめは、やわらかな光が差し込み、お濠を眺めることができる窓側の席」。
タイミングが良ければ、お濠に生息している白鳥が優雅に泳ぐ姿も見られます。
「ここに来たら必ず注文するのが、白鳥の形をしたラングドシャクッキーがあしらわれたパフェ。季節によって食材が変わるので、訪れるたびに注文するのが楽しみになっています。素材の良さが際立っていて、食べ飽きません」。
今の季節は「チョコとバナナの丹波栗 モンブランパフェ」。(2,500円・サービス料・消費税別)
お濠をイメージした麗しいルックスです。
くるみオイルを合わせたマロンクリームは、甘みと苦味のバランスが絶妙。奥行きのある香りで、クランブルやアイスクリームの上品な甘さを引き立ててくれます。
※「チョコとバナナの丹波栗 モンブランカフェ」は2月28日までの提供。
仕事をがんばったときや、ちょっと疲れてしまったときーー。パレスホテル東京に足を運んで、自分にご褒美をあげるのはいかがですか?
【DATA】
パレスホテル東京 1Fロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1
電話:03−3211−5309
03−3211−5370(アフタヌーンティー予約専用ダイヤル)
https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/the-palace-lounge
【PROFILE】
甲斐みのり:文筆家。静岡県生まれ。日本文藝家協会会員。旅、散歩、お菓子、地元パン、手みやげ、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍、雑誌、webなどに執筆。食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見するのが得意。著書多数。新刊は『たべるたのしみ」(mille books)。
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写真/米谷享 文・構成/高田真莉絵