「大人女子の口内ケア」やめたほうがいい習慣7つ【歯科医師が警鐘】

1日中マスクをしていて隠れている「口の中」のケア、今までよりおろそかになっていませんか?口内環境は免疫力やアンチエイジング、 ダイエットにも大きく関係しています。「口の中」をキレイにすることのメリットを、今こそしっかり知っておきましょう。

「口の中」をキレイにする方法を具体的にレクチャーします

食習慣とオーラルケアは毎日のことだからこそ、意識してしっかり継続することが重要です。朝起きてから夜寝るまで、歯科医師のお墨付きツールを味方にしてキレイな口の中をキープするルーティンを身につけましょう。

起きてから寝るまでの生活習慣でNG例7つ

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG1.朝起きてから歯を磨かない
    起床後すぐにうがい&舌磨きを!
    理想は朝食前後に歯磨きすることですが、それが大変なら食前にうがい&舌磨き、食後に歯磨きを。朝は寝ている間に増えた雑菌が口内で繁殖しているので、起きたら絶対にうがいだけはしてください。マウスウォッシュを使っても、水だけでも大丈夫です。その際、一緒に舌磨きもしましょう。

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG2.朝食にスムージーを摂る
    朝食はスムージーより野菜スティックを。
    朝食は美容のためにスムージーという方も多いかもしれませんが、口内の健康に欠かせないだ液はしっかり噛むことで出てくるので、固形物、繊維質をしっかり噛んでほしいです。噛むという動作で得られるメリットは大きく、脳への刺激のほか歯茎や顔周りの血流を促進してくれる効果も。しっかり噛むことはとても大事なので、歯科医としては同じ野菜やフルーツを摂るならスムージーにせずそのまま食べてほしいですね。私は毎朝、生野菜を食べています。固形物を食べると舌の汚れがはがれおち、だ液が口の中を洗浄してくれるので口臭だけでなく虫歯や歯周病の予防にもなります。朝は野菜ジュースやスムージーだけという人は口臭に要注意です。

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG3.お茶や水で口臭を消そうとする
    食後にキシリトール100%ガムを噛むと◎。
    ガムを噛むならぜひキシリトール100%使用のものを。タイミングとしては食後がベストです。ガムを噛んでだ液を出すことで、口の中に残った残留物も流してくれます。また、口が乾燥してきたなと思った時もキシリトールガムを。口臭は水やお茶を飲んでも消えないので、だ液を出すことがポイント。口の乾燥からくる口臭にはガムでだ液の分泌を促して、口の中の雑菌をはらう必要があります。甘味料としてキシリトールを100%使用し、歯にくっつきにくいガムベースを採用。歯科専売品。歯科専用キシリトール100%ガム35g<左>クリアミント<右>マスカット各¥250※参考価格(オーラルケア)

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG4.舌の筋肉を動かさないでいる
    舌を動かすトレーニングに挑戦を!
    簡単な口のエクササイズをするだけで、だ液が出やすくなります。舌の筋肉を動かして鍛えるエクササイズをぜひ習慣にしてください。滑舌がよくなる効果も。やり方は①舌で唇を一周なめる。②舌をベーっと強く前に出す。③舌を左右に動かす。④舌で上あごを弾くようにして音を鳴らす。

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG5.ジムでスポーツドリンクを飲む
    ジムでのスポーツドリンクはやめたほうがいいかもしれません。
    運動時やジムでの水分補給にはお茶やお水を。注意したいのが砂糖の入ったスポーツドリンクです。こまめに飲み続けることで砂糖が口の中に残り続け、虫歯のリスクを上げてしまいます。同じ理由で気をつけたいのがお菓子のだらだら食べ。砂糖がずっと口の中に残っている状態は避けましょう。特にキャラメルなど粘着性の高いお菓子は要注意。甘いものを食べたり飲んだりしたら、すぐに水やお茶を飲むように心がけて。砂糖の入ったものを食べてはいけないわけではありませんが、食べる頻度にはくれぐれも気をつけて。

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG6.長時間ワインだけを飲み続ける
    ワイン、ジュース、お酢は飲み方に注意!
    酸の強い飲み物は、酸蝕症といって歯を溶かしてしまう恐れがあるので要注意。飲んではいけないわけではなく、飲み方に気をつける必要があるということを認識して。たとえば、ワインだけを長時間飲み続けるのは歯によくない飲み方です。ワインを飲むなら食事をしながら飲んだり、チーズを一緒に食べたりするのがお勧めです。

    食習慣とオーラルケアは毎日のこ

    NG7.極度の糖質制限をするダイエット
    ダイエット中の口臭にも注意です。
    ダイエットにより食事の回数が減るとだ液の分泌も減り、汚れもたまりやすくなるので口臭の原因になります。また極度の糖質制限をすることで発生するケトン体が口臭となることも。ダイエットで美しくなることはいいことですが、口臭のリスクを上げていることがあるので気をつけて。

お話を伺った先生

歯科医師・歯学博士森下真紀先生

歯科医師・歯学博士森下真紀先生
歯科医師・歯学博士・株式会社日本歯科総合研究所代表取締役社長。東京医科歯科大学歯学部歯学科首席卒業。在学時、英国キングスカレッジ歯学部留学、東京医科歯科大学大学院にて博士号取得。「日本を世界一の歯科先進国へ」をミッションとして掲げ、多数のメディアに出演。著書『世界の一流はなぜ歯に気をつかうのか』(ダイヤモンド社)も話題。Twitter https://twitter.com/shikasouken

イラスト/二階堂ちはる 撮影/五十嵐 洋取材/加藤みれい 取材協力/グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科 https://www.grantokyo-swan.com/