【レシピ】ワインセラーローゼンタール 島田由美子さんのハルマキ100本ノック 16本目/100

八百屋さんに登場する春野菜に、心躍る時期になりました。春巻きの語源は、春の新芽を巻いて食べて、無病息災を願ったことからきているとか。食べて美味しく、体にもやさしい春巻きを毎週1本ずつ、ご紹介します。

題して「ハルマキ100本ノック」。

「こんな食材、春巻きにならないかな?」など、リクエストも受けつけております。
(herself@kobunsha.com)までお願いします。

 

まずは最初に、100本すべての共通ルールです

  • レシピは3本分の量で表記。
  • フライパンを使用。※ここで使用しているフライパンは、直径26㎝のテフロン加工のものです
  • 使う油は、大さじ4。フライパンが小さい場合は、これより少ない量に加減しましょう。

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  • 火加減は弱火から中弱火。じっくり揚げ焼きする感じです。
  • 火を入れる時、ひっくり返す時以外は、なるべく触らない。下手に触らない方が、きれいに仕上がります。
  • 巻き終わりの糊付けは不要。巻き目を下にして火を入れれば大丈夫です。

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 春巻きの皮は、モランボンの春巻きの皮を使っています。時にはゴツゴツした具を巻いたりもするので、破れにくく、かつ美味しい皮が理想。モランボンの皮は、ちょうどいい厚さで、パリッと仕上がるところが気に入っています。薄い皮を使う場合は、具材を巻く時や火を入れている時に破れないよう気を付けましょう。

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「菜の花と蕪の春巻き」

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前回に引き続き、旬の菜の花を使います。今回は日々のおつまみバージョン。
菜の花の魅力は、ほんのりした苦み。そこを引き立ててくれる野菜はないかな?と探してみて、思いあたったのが蕪。火を通すと出てくるミルキーな甘みが、菜の花をやさしく包んでくれます。全体にやわらかな味わいなので、ちょこっと塩昆布で引き締めて。華やかさはないけれど、しみじみ春を感じる春巻きです。

 【材料】3本分

  • 菜の花…6
  • カブ…中1
  • 塩昆布…少々
  • 春巻きの皮…3
  • サラダ油…大さじ4
  • 塩…お好みで

 【作り方

1.菜の花は、2㎝長さにざく切りに、蕪は皮付きのまま12等分に切り分ける。

2.春巻きの皮の上に蕪を4枚並べ、菜の花を置き、切り昆布を散らして巻く。

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3.フライパンにサラダ油を入れ弱火で温めたら、蕪の面を下にして春巻きを置き、弱めの中火で揚げ焼きする。※蕪の方を長めに揚げ焼きすると、甘味がより引き出せます。

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4.両面が美味しそうなキツネ色になったら、油をよく切って半分に切り分け、好みで塩を添える。

 合わせたいお酒】

ふくよかな感じの純米酒を常温で。

 

 

動画でも紹介しています!島田さんによるコツなども聞けます!

【バックナンバー】
1本目:原木シイタケと生ハム、ゴルゴンゾーラの春巻き

2本目:サツマイモとゴルゴンゾーラ、ドライイチジクの春巻き

3本目:舞茸とパクチー、アーモンドの春巻き

4本目:山芋とチーズ、トマト、大葉の春巻き

5本目:タコとジャガイモの春巻き

6本目:カラスミと餅、キャベツの春巻き

7本目:干し柿と大根、生ハムの春巻き

8本目:干し柿とクルミ、ゴルゴンゾーラの春巻き

9本目:蓮根、アンチョビ、クルミの春巻き

10本目:とろとろ春菊とコリアンダーシードの春巻き

11本目:里芋と、春菊の茎、桜えびの春巻き

12本目:はんぺん、アボカド、韓国海苔の春巻き

13本目:リンゴ、カマンベール、塩昆布の春巻き

14本目:鯖のリエットとゴボウの春巻き

15本目:菜の花と鯛、金柑の春巻き

【プロフィール

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島田由美子:ドイツワインと野菜料理を楽しめる「ワインセラーローゼンタール」店主。春巻きはお店の定番メニュー。季節によって、中身が変わります。

ワインセラーローゼンタール
住所:東京都中央区銀座8-7-11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8F
☎03-3574-8758
営業時間: 18:30~23:00
休:日、祝
公式サイト

 

撮影/牧田健太郎 構成/松本朋子