佐藤アツヒロさん×下野紘さん”人見知り対談”撮影裏話

佐藤アツヒロさんの連載「こじらせ男子でなにが悪い」の初めての対談には、スペシャルゲストに、声優の下野紘さんが登場。40歳を超えてから感じたこと、自分をすこやかに保つ方法など、おふたりの率直な言葉のひとつひとつに、たくさんの反響をいただきました。そんな素敵な世界観がうまれた撮影現場の裏側を、編集部視点で読者の皆さんにお届けします。

おふたりは初対面!
アツヒロさんのリードからスタート

どんな連載なのか、そしてこの対談を通してどんなことを伝えたいのか、そんな話をアツヒロさんが切り出します。それに対して下野さんも、「メークルームにあった過去号を読ませていただいて、この一文が僕も納得でした」と答えてくださり、「わかるわかる」と意気投合し、会話がスタート。おふたりとも、ヘアメークだけ済ませた、私服での対談。スタジオのテーブルに距離を保ちながら横並びで座り、まずは共通点でもある「人見知り」についてお話していただきました。

撮影した六本木のスタジオにて。左側にちらっとうつっている6人がけテーブルで、インタビューは行われました。

人見知り同士だからこそ
気遣うやさしい時間

どちらかが一方的に話すというよりも、おふたりが、それぞれの話をうけて、ときにほぼツッコミに近いくらいのテンポもあり、ときにじっくり考えた末の言葉であったりと、緩急がついたコミュニケーションに。アツヒロさんの率直な一言に、下野さんが大笑いしてらっしゃったり、下野さんのエピソードをアツヒロさんが黙ってうなずきながら聞いてらっしゃったり。そして、ときどき目線を合わせながら、笑いあったり……。「僕たちは、ちょっと価値観が似ているのかも」というアツヒロさんの一言に、スタッフ陣もなんだか納得したのでした。

筋トレ話は
なごやかな笑いから

下野さんが、カジュアルなジャケットの下に着たTシャツをさしながら「僕、鳩胸ですから」と笑いを誘いながら始まった、筋トレトーク。過去に中途半端に鍛えた結果、そうなったのだそう。ちなみに、その後の撮影の合間、下野さんの「食べ物にも気をつかってますか?」という問いに、アツヒロさんは「いや、そこは特に気にしてないんです。食べたいものを食べる!」ときっぱり答えていたのに、スタッフ陣はちょっと笑ってしまったのでした。

扉のカットの撮影は
湖の設定⁉

インタビュー後、衣装に着替えておふたりは撮影へ。ちなみに、おふたりのスタイリストさん同士でお話してくださり、アツヒロさんは黒ベース、下野さんは白ベースとあえて対照的な色になったのでした。カッコいいおふたり、誌面でご確認いただけましたか?
撮影がスタートすると、先ほどの対談を経たのもあり、おふたりの波長はぴったり。シャッターがきられるたびに、クールでカッコいい表情をのぞかせてくださいます。ときどき隣を見ながら、ポーズがかぶらないように、おふたりが自然とお互いを気遣ってらっしゃるのが印象的でした。そして、ここで、事前にカメラマンさんを含めたスタッフ内での打ち合わせ「扉は、対談時のなごやかな空気感を写真で表現したい作戦」を決行。表情をつくっていただくために、カメラマンさんがシチュエーションを設定します。

カメラマン:
「ここに湖があったとします。キラキラ光る水を、ああ、きれいだなあと思って見てください」
アツヒロさん:
「湖? そこには動物がいるの?」
下野さん:
「(笑)。いますね。見えますね」
チーム全体が、いいものをつくろうと、のってくださった瞬間が、やわらかな扉の写真につながったのでした!

下野さんから
サインをいただきました

流れるようなカッコいい書体についてお聞きしたところ、「これは筆記体が自然に崩れてこの形になったんです」とおっしゃる下野さん。そばにあった撮影コンテに「これに書いてみてもいいですか?」と、わざわざ、もとの、崩れていない筆記体サインを書いて見せてくださいました。ここにも、下野さんのお気遣いと優しさが溢れていますね。

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こちらは差し入れの、「八十八(やそや)」の唐揚げ弁当。今回の対談用に、特別につくっていただいたもの。
八十八(やそや) 杉並区方南2−16−6
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4ページにわたる、スペシャル対談です。アツヒロさんが考える「素敵な人」とは、下野さんが考える「不惑」とは? 盛りだくさんの内容でお届けしています。是非チェックしてみてくださいね。

佐藤アツヒロさん
1973年神奈川県生まれ。1987年、光GENJIとしてデビュー。2000年「ララバイまたは百年の子守唄」で初舞台を踏み、以降数々の作品に出演し舞台俳優として高い評価を得る。

下野 紘さん
1980年東京都生まれ。2001年、ゲーム「リリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術師3~」のテオ・モーンマイヤー役で声優デビュー。以降、「進撃の巨人」コニー・スプリンガー、「鬼滅の刃」我妻善逸役など数々の作品に出演し、人気を博す。

Mart4月号 連載「こじらせ男子でなにが悪い」より