本物そっくり!「ミニチュアフード」をつくる第一人者・関口真優さんの匠の技に驚き!【Writer’s Pick】

おうち時間が増えて「家でできる趣味を探している」という声をよく聞きます。何かこの週末やりたいなと思っている方にぜひ、おすすめしたいのが樹脂粘土で手のひらサイズの食材や料理、ケーキなどをつくる「ミニチュアフード」!100円ショップで揃う材料でもでき、初心者でもコツをつかめば、意外とつくれてしまうものだとか。Mart4月号の巻頭特集パン企画で、リカちゃんが作っていた美味しそうなパンは、ミニチュアフードのなかでも特にミニチュアスイーツの第一人者関口真優さんがつくられたもの。今回、特別にアトリエにお邪魔し、つくり方のポイントを教えていただきました。

多くの著者本も手掛ける関口さんの作品にファンも多数


関口真優さん

クレイフードスペシャリストで樹脂粘土のレシピ本執筆、キット、講座監修などをされているの関口真優さん(Instagram @_mayusekiguchi_)。その作品は「本物以上に美味しそう」と、海外のファンも多くいるクオリティ。「よりおいしそうに見せるために、実物を見てよく観察します。色だけでなく、質感もリアルに再現すると、より本物の見た目に近づきます」と関口さん。



Mart4月号の誌面用につくっていただいた作品はこちら。ホームべーカリーの釜に入ったパンや、どでかパンなど、すべて資料写真を参考に、細かい部分まで精密につくっていただきました。おいしそうです!


ひとつのサイズは、この通り。ウッドボードを指でつまむくらいの小ささです。

 

つくり方のポイントを伺いました

私が打ち合わせ時に拝見し、一番感激してしまったのがこちらの食パンシリーズ。


型から出てきたばかりのような、焼きたてほやほや感を感じる食パン(左上)、それをまるでオシャレなパン屋さんで売っているかのような、かわいくラッピングされたもの(右上)、そして、1枚をスライスしバターたっぷりで焼き上げたトースト。その頃、かなりのトーストを取材し見て食べていたのですが、本物以上に美味しそうと思える見た目、そして、とにかく小さくてかわいい姿に、女子心がくすぐられてすっかり魅了されたのでした。

「関口さん、これって私にもつくれますか?」の問いかけに、「ちょっとしたコツで本物っぽく見えますよ」とのこと。そのコツをこの記事を読んでいるみなさんにも共有します!

樹脂粘土は100円ショップのものでもOK


まず揃える材料ですが、「樹脂粘土は100円ショップのものでもできますよ」とのこと。大きくクオリティは変わらないそうです。関口さんがこの時使っていたのは、手芸用品店で取り扱いしている樹脂粘土。「手芸用品店の樹脂粘土は種類が豊富なため、自分の扱いやすい粘土を見つける事ができたり、使い分け、粘土を混ぜ合わせたりして、リアル感をだしています」

「色混ぜ」でリアリティを出す

樹脂粘土にアクリル絵の具を混ぜて色づくり。この絵の具類も100円ショップのものでも十分だそう。「ただ、色が豊富に揃っているのは手芸用品店なので、つくるものによって選んでもよいかと思います」(関口先生)。


混ぜたい色のアクリル絵の具を楊枝ですくい、樹脂粘土の中に少しずつ混ぜていきます。


一気に色を入れすぎず、少しずつ混ぜていくのがベストだそう。

この後、1斤ごと、1斤をつなげて3斤分に。そして、よく乾かします。「樹脂粘土の手芸は、とにかく乾かすこと」が重要ポイントです。気候・作品の大きさも関係するそうで、今回の作品は1~3日間くらいをスポンジの上(通気性がよいため)で乾燥させたそう。また、作品の種類によっては、粘土にベーキングパウダーを混ぜて電子レンジで乾燥させてリアルな質感を出すこともあるそうです。


乾ききったら、アクリル絵の具で周囲を色付け。バタートーストは、乾かす前に切り込みを入れて乾かし、色づけしまた乾燥させます。バター型の小さな樹脂粘土をのせて、接着剤などでつけあわせます。

詳しい作り方は、先生の著書本などをぜひ参考にしてください。
私もこの週末、チャレンジしてみたいと思います!

取材・文/新里陽子

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