【HERS à table】いつもの食卓を変える「香り」のレシピ
旅行、お出かけ、食事会……。
心を大きく躍らせるような機会は、この1年でだいぶ減ったかもしれませんが、
いっぽうで、日常のちょっとした変化にも面白さや喜びを感じるようになった気がします。
ようやく、春。日々の食卓に、季節を感じたい。例えば、 “香り”から「一皿」を考えてみるような。
五感に響く食事に惹かれていく、今日この頃に。
春の香りを、ごはんにのせて
お米料理研究家のしらいのりこさんに、春の香りを楽しむ混ぜごはんを教えていただきました。
さて、お茶碗いっぱいの「ごはん」を食べる機会が減っていませんか?
もし「香り」という新たなおともが増えたなら、 ごはんの楽しさと包容力に改めて気づくはず。
ごはんのすべてを知り尽くした、しらいのりこさんに、おいしくいただく香りのアイデアを伺います。
香り立つ混ぜごはん
カシューナッツ×桜エビ×パクチー×三つ葉
【材料】2人分
- ごはん…1合分
- カシューナッツ …大さじ 4
- 桜エビ…大さじ 4
- パクチー…1〜2本
- 三つ葉…2本
- 塩…小さじ1
- 一味唐辛子…少々
- 揚げ油…適量
【作り方】
1.フライパンに油を1cmほど入れ、160°Cでカシューナッツを揚げる。1分ほどしてきつね色になったら取り出す。
続けて桜エビを入れてさっと揚げる。
2.パクチーと三つ葉はざく切りにする。塩と一 味唐辛子を混ぜる。
3.ごはんに1、2を混ぜ合わせる。
発売中のHERS春号では、
しらいのりこさんの香りを楽しむごはんレシピ、
上田淳子さんの「春の香りを包む」。をテーマにした春野菜レシピ、
明石市の人気店「まある笑店」の女将に聞いた、海苔の香りの楽しみ方、
そして、出張料理人の岸本恵理子さんには、「香り」をテーマにおすすめ食材を教えていただきました。
しらいのりこさん
お米料理研究家。夫のシライジュンイチさんとともに、炊飯系フードユニット「ごはん 同盟」を主宰。著書に『パラパラじゃなくていい!! 最高の チャーハン50』(家の光協会) などがある。
※2021年4月12日発売号より抜粋
撮影/邑口京一郎 スタイリング/曲田有子 取材・文/藤井そのこ 構成/松本朋子