ブームに乗って「投資をしてはいけない人」2つの特徴

2月に日経平均株価が約30年ぶりに3万円台に到達というニュースもあり、やっぱり投資が気になるという人も多いのでは?実はCLASSY.世代は人生でもっともお金が貯めやすい時期でもあり、資産運用をするには絶好のタイミング。賢く資産を守る方法を考えます。

「投資」を始める前に知っておきたい基本中の基本とは?

漠然としたイメージと興味を持つ一方で、投資に対して不安や心配を感じている人も多いのでは?まずは投資を始める前に超!基本的な考え方を押さえておきましょう。

今さら聞けない!そもそも「投資」ってなんですか?

    漠然としたイメージと興味を持つ

    1.投資=「お金の置き場所を分散させる」「資産の価値を維持する」ための手段
    「資産運用=投資」だと思っている人が多いですが、投資は「資産運用の選択肢のうちの一つ」。預貯金も資産運用の手段に含まれます。投資=「増やすこと」ではなく、「資産価値の維持」が本来の目的。資産価値の維持を考えた時、預貯金だけだと額面は守っているつもりでも、物価や景気の変動により価値が下がる可能性もあります。そのため、資産の一部は投資信託や株式など物価や景気に連動する形に変換して保有し、違う形の資産を複数持つ=「お金の置き場所を分散する手段」の一つとして投資があるのです。

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    2.「老後の資金の不足分を投資で補う」という考え方はNG!
    老後に備えたお金の不足は投資で増やして補填するという考えはNG。投資で確実に資産が増えるという保証はありません。まずは自分が年金をいくらもらえるのかを「ねんきんネット」などで調べましょう。現時点で確定している情報をもとに、「定年より少し長く働く」「預貯金でカバーする」「支出を抑える」などの方法で「老後の資金が足りない」という事態を防ぐことが大切。投資もそういった将来のための複数の手立てのうちの一つとして行うのが健全です。

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    3.「投資」と「投機」の違いをしっかり押さえておくこと
    「投資」は長期的であり、経済が成長することでお金を投じた全員が勝てる可能性がありますが、FXなどの「投機」は短期的なもので、誰かの利益が誰かの損失になるという構造になっています。レジャーと割り切って、遊園地や宝くじにお金を払うような気持ちで自分で決めた金額の中で行うのはよいですが、資産形成の一部に組み込むには投機は不向きと言えるでしょう。

投資をしてはいけない人のタイプ

投資を始めるタイミングと注意点について

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    1.生活費3~6カ月分の預貯金がない
    不測の事態にも対応できる生活費の3〜6カ月分の預貯金がある人は、投資を始めることを検討してもOK。現時点でそれだけの預貯金がない人は、まず支出を抑えるなど生活改善をして預貯金を増やしましょう。そのうえで「月1万円」「トータル10万円だけ」など金額を決めて投資を始めることをお勧めします。

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    2.最初にお金をつぎこみすぎてしまう人
    投資するお金の目安は現在の貯蓄総額、または毎月貯蓄している額の5〜10%から始めましょう。例えば100万円の貯蓄がある人は5万円、月5万円貯めている人は2,500円なら、ハラハラすることなく続けられるはず。もし相場の上下でハラハラするようならお金のかけすぎのサインです。心の余裕を持てる金額から始めて何度か相場の上下を経験し、資金も増えて自分のリスク耐性を理解したうえで投資額を増やしていくのが鉄則です。

教えてくれたのは…

26歳の時、貯蓄80万円しか持

26歳の時、貯蓄80万円しか持たずマンションを衝動買いしたことをきっかけに1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®を取得。現在は株式、外貨預金、投資信託、不動産の家賃収入で資産を運用。テレビ、新聞、雑誌のほか『超ど素人がはじめる資産運用』(翔泳社)などの書籍を通してお金に関する情報を発信。https://www.furouchi.com/

監修/風呂内亜矢 イラスト/二階堂ちはる 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc