不登校にいじめ、成績ガタ落ち……もう一度働く40代女性の「仕事と子育て」どうしてる?

創刊当初は、8割が専業主婦だった40代も、18年後の今は7割が何らかの形で社会と繫がるべく、お仕事復帰する社会へと進化。これまで『STORY』誌面でも、母としてだけじゃなく、その自己実現の背中を押してきました。

しかし、40歳を機にお仕事復帰した”セカンドOL”たちの多くが、仕事と子育ての壁に苦しんでいることを知り……。今回は、この問題をどうするか? ── 皆で真剣に考えました。

目次 ★ みんな、こんなに「壁」にぶつかっている
★ 私の「壁」の対処法何とかこうして、お仕事を続けてます!

 


★ みんな、こんなに「壁」にぶつかっている

意気揚々とお仕事復帰したものの、 みんな色々な壁にぶつかっていました──

  • 子供がイジメにあい、SOSを出していたのに気がつかなかった……(T・Sさん 43歳 事務)
  • 習い事の送迎ができず、好きな習い事を
    させてあげられない(N・Mさん 45歳 IT関連)
  • コロナによる学校の休校で、どうしたらいいのかと愕然!(S・Oさん 40歳 会社員)
  • 子供が塾を1カ月サボっていたことに気がつかなかった(T・Aさん 41歳 建築会社勤務)
  • 念願の仕事に就いたものの、1年後、子供の成績がガクリと下がり学校から呼び出された(S・Kさん 46歳 ライター)
  • 息子が学校を休みがちで、気がつけば不登校に……(M・Tさん 40歳 秘書)
  • 仕事にのめり込みすぎて、家事・育児が手薄になり、常に罪悪感がある(M・Iさん 39歳 人材派遣会社勤務)
  • 子供の体調不良に保護者会、その都度休まなくてはならず、責任ある仕事を担当するのは無理だと実感! (T・I 39歳 金融)

 


★ 私の「壁」の対処法何とかこうして、お仕事を続けてます!

〔対処法1〕他力本願 派 -- 借りられる手は何でも借りる!

山中明日香さん 46歳  会社員
山中明日香さん 46歳  会社員
帰宅しているはずの息子と連絡が取れずにいた時、ママ友にLINEして帰りの様子を聞いたり、マンションの部屋の前まで様子を見に行ってもらったりと助けてもらいました。すると、高熱を出して寝込んでいたことが発覚! 今でも、何かの時にはすぐに連絡くれるママ友達は本当に〝神〟です。
塩田美穂さん 42歳 官庁受付
塩田美穂さん 42歳 官庁受付
昨年の春、コロナにより娘たちの小学校が突然休校に! 急に仕事を休むわけにもいかず、仕事復帰後初のピンチを経験。近所に住む母のサポートや夫ができる限り有給を取って子供たちを見てくれたおかげで何とか切り抜けることができました。ピンチの時、家族の存在のありがたさを痛感します。
中川恵子さん 42歳  会社員
中川恵子さん 42歳  会社員
不登校気味の息子が朝なかなか登校できず、そのたびに遅刻や欠勤を余儀なくされ落ち込みました。そんな状況を上司が理解し応援してくれたのが救いとなり、仕事を辞めずに息子と向き合うことができました。仕事とは直接関係のない子育ての悩みですが、思い切って上司を頼ってよかったです。

〔対処法2〕家事手抜き 派 -- お惣菜にデリバリー…頑張りすぎない

河合真理子さん 42歳 化粧品メーカー勤務
河合真理子さん 42歳 化粧品メーカー勤務
忙しい日が続くと、気づけば冷蔵庫に何もなかったり、疲れすぎて家事全部がイヤになったりする時もありましたが、デリバリーやお惣菜でとことん手を抜く日というのを作ってストレスを溜めないようにしています。子供も母親が働いているのは当たり前と思っているので気分的に楽です。
磯けいさん 41歳  会社員
磯けいさん 41歳  会社員
数年ぶりに仕事復帰した直後は仕事と家事の両立にペースを摑めず、家事が疎かになることへの罪悪感が常にありました。そこで、慣れるまでと割り切って、どうしても疲れた時はお惣菜やテイクアウトをOKとするマイルールを作ることに。自分を追い込むのをやめると気持ちが楽になりました。
高岡由美さん 45歳  WEBデザイン会社勤務
高岡由美さん 45歳  WEBデザイン会社勤務
仕事が忙しくて疲れている時に、家事をおろそかにしてしまうことが子供の教育に悪影響なのでは?と、つい頑張りすぎて……。そのせいか、子供に対して押し付けたり叱ったりしがちでした。でも、ある時、肩の力を抜いて母親が笑顔でいるほうが子供も幸せだと気づき、割り切って手を抜くように。

〔対処法3〕お仕事時間短縮 派 -- 子どもと向き合う時間を確保すべく!

谷内前亜紀さん 42歳  会社員
谷内前亜紀さん 42歳  会社員
10年ぶりに再開した仕事が楽しくなってきた頃、思春期の入口にさしかかり悩む娘のSOSに気づくことができませんでした。そこで、思い切って3カ月仕事をセーブして毎日「おかえり」と出迎え、娘の側で寄り添うことに徹しました。手は離れても心は離してはいけないと痛感しました。
鈴木友香さん 39歳  フリーランス
鈴木友香さん 39歳  フリーランス
出産前はフル稼働していた大好きな仕事ですが、育児が一段落して仕事復帰する際に「仕事は子供が帰宅するまでに終わらせる」とルール設定しました。これが私の中で仕事と子育てや家事を両立させるために必要なベストバランス。おかげで仕事の顔、ママの顔の切り替えができています。
南波明日美さん 43歳  音楽教室運営
南波明日美さん 43歳  音楽教室運営
長男が思春期になり、親子で濃厚な時間を共有できる時期は限られていると実感してから、自分にとって育児が最優先に。そのためには仕事で良い波が来たとしても見送ります。でも、だからこそ、自分に投資できる時間が増えた時にエンジン全開で走れるよう、アイドリング状態にしておきます。

〔対処法3〕子供との対話意識 派 -- お仕事時間はすり減らす

池田みちるさん 41歳  会社員
池田みちるさん 41歳  会社員
コロナ禍で在宅勤務になると、子供たちはどうしても家にいるママにかまってもらえると錯覚してしまいます。そこで、子供たちに「ママ時間割」を提示することに。今はお仕事時間、この後は遊べる時間と時間割にして説明することで子供たちも理解でき、私自身もメリハリがつきました。
細田晴香さん 45歳  トレーナー
細田晴香さん 45歳  トレーナー
私の仕事の都合で子供の習い事の送迎ができずに休ませてしまったり、勉強を見てあげられなかったりすることに葛藤はありますが、子供が必要とする時には寄り添い、しっかり話し合うようにしています。子供のサインを見逃さず状況が変わるたびに、バランスを保ちながら仕事を続けています
奥村千草 40歳  本誌ライター
奥村千草 40歳  本誌ライター
専業主婦から10年ぶりに仕事復帰すると、程なくこれまで手がかからなかった娘が反抗期に突入。予期せぬ壁の出現に一喜一憂する日々ですが、念願叶って始めたばかりのライターの仕事は諦めたくない。そこで、私から娘の想いに寄り添うよう意識して母娘で向き合う時間を作っています

撮影/西崎博哉(MOUSTACHE) ヘア・メーク/後藤若菜(ROI)〈モデル〉 取材/小仲志帆、奥村千草 ※情報は2021年5月号掲載時のものです。

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