若い人でも要注意! 老眼&スマホ老眼チェックシート|眼科医おすすめの対策付き
目のことって実はあまり知りません。自分は目がいいと思っていたのに 急に近くが見えなくなったり、在宅勤務が多くなったら 近視が進行したような気がしたり……。改めて目の仕組みを理解して、 人類全員に訪れる〝老眼〟を 快適に乗り切る方法を見つけましょう。
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10〜50代男女(毎日在宅勤務をしている人)「暮らしに関する調査」ロート製薬調べ(2020年5月)
まずは基本をおさらい。物が見える仕組みって?
私たちの目はレンズにあたる水晶体を毛様体筋によって厚くしたり薄くしたりすることにより物にピントを合わせて見ています。水晶体が厚すぎると遠くが見えない近視に、薄すぎると近くを見るのに毛様体筋の負担が大きい遠視になります。
年齢のせいだけじゃない。40代の目に視力の危機が!
近視や遠視と違い、加齢によって毛様体筋が衰えたり、水晶体が硬くなったりして「近くを見るために水晶体を厚くする」ことができなくなるのが老眼。最近では、スマホやパソコン画面など近くの距離を長時間見続けることによるピント機能の衰えも社会問題に!
福島県立医科大学卒業後、カリフォルニア大学バークレー校研究員などを経て2003年梶田眼科開業。東京医科歯科大学医学部臨床教授も務め〝目の博士〟としてメディアに多数出演。
危機 1【スマホ老眼】
\こんな人は要注意!/
☑ スマホ、読書、デスクワークの時間が長い
☑ 家の中では裸眼で過ごすことが多い
☑ 日によって見え方に差がある
☑ 40代になって近視が進行した
スマホやパソコンを長時間見続けることで一時的にピント調節機能が低下する症状。目を休めれば回復しますが、疲れの度合いによって視力が安定しないことも特徴のひとつ。近くだけを見続けないことが大事!
近くも遠くもなんだか見にくい……40代からの視力低下が心配!
毎日仕事で長時間パソコンを使い、リモート会議やスマホでECサイトを見る時間も増えて、さらに視力が落ちました。ピントを合わせる距離が変わるのも疲れます。(児童福祉施設代表理事 北川美紀さん 40歳)
【対策は?】デジタル習慣を見直していろいろな距離にピントを合わせる習慣を!
近くを見続けるときは、ときどき視線を外して壁のカレンダーや植物、窓の外の景色などにピント距離を変えて毛様体筋ストレッチを。
危機 2【近視+老眼】
\こんな人は要注意!/
☑ メガネ・コンタクトレンズを常用している
☑ 裸眼のほうが近くを見やすい
遠くは見えないかわりに近くを見るのに負担がかからないのが近視。老眼に気がつきにくく、老眼が始まっても眼鏡を外せば近くは見えます。普段から毛様体筋のストレッチを心がければ、老眼鏡いらずの生活が長く続きます。
近視だから老眼は無縁、と思っていたらコンタクトしたままだと本が読めない!
近視用のメガネやコンタクトレンズをつけた状態だと遠くは見えますが、近くが見づらくなってきました。読書やスマホを見るときは、裸眼のほうがよく見えます。(セラピスト 杉田佳子さん 45歳)
【対策は?】慌てて老眼鏡をかけるより毛様体筋のケアを心がけて!
裸眼でスマホなどを見続けるとスマホ老眼になりがち。視力矯正したまま近くを見ることを積極的に。毛様体筋ストレッチも効果的。
危機 3【遠視+老眼】
\こんな人は要注意!/
☑ 子供の頃"目がいい"のが 自慢だった
☑ 人より早く老眼鏡が必要に
☑ 目の疲れ、肩こりに悩んでいる
遠視は「遠くが見える目」と誤解されがちですが、遠くでも近くでもピント調節が必要になる疲れやすい目。通常の視力検査では見逃されやすく、老眼が始まって初めて自分が遠視だと気づくことも。肩こりに悩む人も多い。
「目がいい」のが自慢だったのに……人より早くてひどい老眼にアタフタ
どの距離もピントが合わないため、スマホ用、パソコン用、読書用など、用途別に度数が違うメガネを使っています。最近はちょっと離れた距離も見えなくなってきて不安。(美STライター 浦﨑かおり 50歳)
【対策は?】今すぐ眼鏡屋さんにGO!遠近両用眼鏡で目のストレスを解消
まず必要なのは遠視の矯正。老眼鏡を探す前に、遠近両用メガネや遠近両用コンタクト+老眼鏡などでピント調節の負担を減らして!
危機 4【白内障】
40代で40%!もやっとしなくても急に視力が低下したら要注意
目のレンズの役割を担う水晶体が白く濁り見えづらくなる病気。早い場合は40代で発症することも。水晶体を取り出して眼内レンズを入れる手術(IOL)で視力を回復することができます。
危機 5【緑内障】
自覚症状が出てきたら末期!40代になったら定期的な検査を
加齢や眼圧による視神経の減少により、視野が徐々に欠けたり狭くなったりする目の病気。欠けた視野は手術しても元に戻らないので、定期的な検査で早期に発見して症状を抑えることが重要。
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