鳥羽周作さんのもっと「無限パスタ」③〜お店風の大人味パスタがおうちでもできる!〜

簡単&時短のパスタは、忙しい毎日の味方でありながらどうしてもワンパターンになりがち。プロ直伝のコツでおうちパスタを進化させられる「無限パスタ」なら、いつものレシピでマンネリから脱却! 今回は、考案者で一つ星シェフの鳥羽周作さんに、Mart読者のための「無限パスタ」を教えてもらいました。

「無限パスタ」とは

お店の味をおうちでも再現できるレシピをSNSで公開したことで話題に。名前の由来は〝無限=箸が止まらない〞という意味で鳥羽さん自身が命名。簡単・美味しい・手に入る食材 で・うま味のボリュームを出せる、というのがコンセプト。

子どもがいると遠慮しがちな大人味「ひとりランチも無限パスタ」

ひと手間で違う明太子パスタ

にんにくチップで食感も UP
にんにくチップとオイルをつくるひと手間が、おうちパスタから逸脱できる秘訣。 食感とうま味のバランスが絶妙で、水分量の調節はぜひマスターしたいポイント!

【材料】(1人分)
パスタ(1.7㎜)…100g
明太子…40g
バター(食塩不使用)…15g
オリーブオイル…小さじ1
イタリアンパセリ(生)…適量
黒こしょう…適量
<にんにくオイル>
にんにく…10g
オリーブオイル…50g

【つくり方】

★にんにくは細かく刻むと焦げにくい★【1】明太子は薄皮から出し身をほぐし、イタリアンパセリは刻んでおく。にんにくはみじん切りにし、オリーブオイルと一緒に鍋に入れる。

★にんにくチップとオイルの出来上がり★【2】①の鍋を中火で熱し、にんにくの香りが立っ たら混ぜながら弱火で約4分、にんにくが薄いきつね色になるまで加熱する。キッチンペーパーを敷いたザルで濾す。

【3】にんにくチップとオイルに分け、にんにくオイルは粗熱を取っておく。パスタをゆで、ゆで汁は120㎖を取り分けておく。

【4】ボウルに明太子、バター、オリーブオイル、にんにくオイル、パスタを入れ、ゆで汁を2回に分けて入れ、手早く混ぜる。皿に盛り③のにんにくチップ、パセリ、黒こしょうをかけ完成。

パパウケも間違いなし! なめ茸パスタ

冷蔵庫の隅に眠っていたら今すぐトライ
なめ茸のネバネバ感と大根おろしで夏らしくさっぱりと食べられる、大人向きの味。食欲が低下しがちな時季、ひとりランチにもよさそう。

【材料】(1人分)
パスタ(1.7㎜)…100g
なめ茸(減塩)…60g
バター(食塩不使用)…10g
卵黄…1個分
大根おろし…20g
しょうゆ…小さじ1/2
青じそ(細切り)…2~3枚
めんつゆ…大さじ1

\ゆでたパスタに混ぜるだけ/

【つくり方】

最初にパスタをゆでておく。ボウルに、なめ茸、バター、めんつゆ、しょうゆを入れて混ぜ、さらにゆであがったパスタも入れて混ぜ合わせる。

★大根おろしがさっぱりの秘訣★①を皿に盛りつけたら、大根おろしをのせ、さらに青じそと卵黄を上にのせて完成。ネバネバ食感のなめ茸に大根おろしを合わせることで夏らしくさっぱり。

ちゃんちゃん焼き風パスタ

お弁当用のサケフレークが 残っていたらチャンス
「サケフレーク×味噌」で、あのちゃんちゃん焼きをパスタにアレンジ! フレークはそぼろ状でよく絡むので、実は具材としても適役。

【材料】(2人分)
パスタ(1.7㎜)…200g
サケフレーク…50
白味噌…18g
しめじ…80g
玉ねぎ…80g
キャベツ(葉の部分4枚程度)…40g
バター(食塩不使用)…72g
顆粒だし…2g
砂糖…2g
ゆで汁…大さじ3+大さじ1
塩…少々
オリーブオイル…大さじ1

【つくり方】

【1】バター(40g)を熱したフライパンに5mm幅にカットした玉ねぎとキャベツ、しめじを入れ、少し塩を振り、玉ねぎの食感を残す程度に炒める。パスタもゆではじめ、ゆで汁は捨てずに取っておく。

【2】味噌、顆粒だし、砂糖、ゆで汁大さじ3を加えてなじませ、火を止める。そこにゆでたパスタを加えたら弱火にして全体をよく混ぜる。

★サケフレークはうま味と塩気のバランスがとりやすい★【3】サケフレーク、バター(32g)、オリーブオイルをかけ、さらに全体をよく混ぜる。

【4】ゆで汁大さじ1を全体にさっと混ぜて皿に盛ったら出来上がり。

教えてくれたのは


フレンチレストラン sio オーナーシェフ
鳥羽周作さん
モダンフレンチを斬新なコースで 提供する「sio」では、『ミシュランガイド東京2020』 から2年連続で一つ星を獲得。「〝丁寧な仕事〞を心がければ白いエプロンも汚さない!」のだそう。

調理・監修/鳥羽周作 撮影/福本和洋<TKM> 調理・フードスタイリング/小森貴子 取材・文/西村絵津子 編集/松田睦美 構成/長南真理恵