【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.14
ミドリ色の憎いヤツ
早朝、ベランダに出ると、あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてきます。
スズメにメジロ、ハトポッポ、朝の澄んだ空気の中で聴くとカラスの鳴き声を聴いても、「ん〜〜〜気持ちのいい朝だなぁ〜!」と思うほど、日々、鳥の声に癒やされています。
ただ、可愛らしい姿でチュンチュンと鳴いているだけならいいのですが、中には悪さをする子がいるのです。以前から、びわやブルーベリー、いちじくをヒヨドリに荒らされていたのですが、今年からは新たな天敵が加わりました。
きれいなアボカド色の「ワカケホンセイインコ」という中型のインコです。
インド南部やスリランカに生息しているインコなのですが、昔、ペットとして日本に輸入されたものが、逃げ出したり捨てられたりして野生化して増殖しているそうです。
わが家の周りでも、結構な数が生息しているようで、ギュィー!ギュィー!と鳴き声をよく聞くようになりました。
そのワカケホンセイインコの餌食になったのが、びわとブラックベリー。びわの半分ほどはくちばしでザクザクとかじられてインコの胃袋へ。
ブラックベリーは、ある朝に収穫しようとベランダに出てみると、枝から実が消えて無くなり、床に赤黒いブラックベリーの汁が飛び散っていたのです。
なんで?と部屋の中から観察していると、ワカケホンセイインコがむしゃむしゃと食べているではありませんか! しかも2羽で、食べ放題のフルーツバイキングにやってきたかのような食べっぷり! すぐさまベランダに出て近づいても逃げる気配はありません。さすがに至近距離になると、ぴゅーっと飛んで逃げていきましたけど。しかし悪い顔していますね(笑)。
時すでに遅しで、どんぶり1杯分ぐらいのブラックベリーが食い荒らされてされてしまいました…とほほ。
そんなブラックベリーのそばには、収穫間近のいちじくが2個も生っていて、これは危ない! ということで、手っ取り早く三角コーナー用のネットでくるんで保護しました(笑)。
見た目はみっともないけれど、その甲斐あって、つつかれることもなく、無事に朝食のプレートに並びました。ねっとりと甘く、種がぷちぷちしていて美味しいのなんの! 樹上で完熟させたいちじくは自家栽培ならではのお楽しみです。
今年はいちじくだけでなく、巨峰も豊作の予感。
梅雨の晴れ間に袋がけをして、美味しい巨峰を守りたいと思います。
こてらみや
料理家。毎日食べたくなるような、