【元AKB48高橋みなみ】「やりたい仕事が見つからない」悩みを解決!

「自分のやりたいことが見つからない」–。希望どおりの就職先ではなかった人だけでなく、第一志望の仕事に就いたにもかかわらず「違ったかも…」と壁にぶつかっている人もいるでしょう。夢を叶えているかのように見える、たかみなさんからのアドバイスは?

※この記事はJJ2017年10月号を再掲載したものです。年齢などはすべて当時のものとなります。

今月のお悩み

就職して4年。最近、今の仕事は本当に自分がやりたいことなのかな、と何度も考えてしまうんです。本当にやりたいのかどうかも分からないことに、20代の大事な時間を費やしていいのか不安になり、焦ってしまって…。たかみなさんは、夢を叶えていると思うのですが、自分の本当にやりたいことや得意分野は、どうしたら分かるのでしょうか。
(メーカー勤務・27歳 M.Yさん)

自分を客観視してみて。得意分野が見えてくるはず

まず自分を客観視してみるのはいかがでしょうか。自分のやりたいことが、得意なこと、向いていることなのかというと、みんながみんなそうではないと思うんです。

私は小さい頃から「歌手になりたい」という夢がありました。向き不向きはその当時は分かりませんでしたが、オーディションに参加するなど、チャレンジすることは誰にでもできると思っていました。もちろんすぐに自分のやりたかったことが実現したわけではなく、オーディションを経てAKB48に参加し、グループでの歌手活動や、そこでの総監督という役割、MCやタレントとしての仕事など一生懸命取り組んできました。

その中でどうしたら好きなことや目標を実現できるか、続けられるかを考えた結果——まず自分の立つ土台を固めることだと分かりました。それからはブレないように目標をしっかり決めて、そのうえで歌以外の仕事に取り組むことを決めたんです。

自分は何が得意か分からなくても、周りをしっかり見て、客観視すれば、自分が必要とされることが見えてくると思います。そして周りから求められるようになるためには、苦手なことも挑戦していくことが大切です。私の場合、苦手なダンスも苦手なりに一生懸命頑張りました。その結果、AKB48時代にはダンス選抜に選ばれたこともあるんです!ずっと毛嫌いしたままだったら、ありえなかったことだと思います。努力したことはすべて自分に返ってくる。得意なことも、苦手なことも楽しんで取り組む姿勢は大切で、チャレンジするためにやらないといけなことはたくさんあると思うんです。そして、目標は欲張りすぎないこと。目の前の目標と、遠い先の目標を2つ作っていれば横道にそれることなく進んでいけます。

実は、私も目標を見失いそうになったり、ずっとぐるぐる悩んでいた時期もあります。でも、そういう時は「今はタイミングじゃないんだ」と言い聞かせて、自分を納得させました。組織に所属していれば安定があると思いますが、時期が来たと判断したなら、行動に移してもいいと思います。私で言うなら、それがAKB48からの卒業でした。きっとそれがあなたにとって転換期だと思うから、次の仕事に移るのもひとつの手ではないでしょうか。焦らず、まずは自分を引いて見てみてください!

イラスト/よこみねさやか 撮影/玉井俊行 ヘア・メーク/福岡玲衣〈Addictcase〉 スタイリスト/黒田菜菜子 取材/角田枝里香