大草直子さん8月のオススメは「普段着を“ほっこりさせない” バッグ&シューズ」

<STELLA McCARTNEYのバッグ&Salvatore Ferragamoのシューズ>

バッグ〔H27×W19.5×D13㎝〕¥119,900(ステラマッカートニー/ステラマッカートニー カスタマーサービス)フラットシューズ〔H2㎝〕¥99,000(サルヴァトーレ フェラガモ/フェラガモ ジャパン)

夏のバッグとシューズ。「我慢の1年」を頑張ったご褒美に、心が動く、気分が上がるデザインや色を選びたい! そう心に決めてセレクトしたのが、この2つ。ステラ マッカートニーのラフィア風素材×エコレザーのチェーンバッグと、華やかなイエローが目を惹く、サルヴァトーレフェラガモのVIVA。さらっと着られるワンピースやカットソー素材のセットアップ――カジュアルな日常着も、こんなセットがあったら、特別なものになるかなあ、と思って。

ステラ マッカートニーのバッグは、モダンで構築的。そして2001年のブランドデビュー(20年前!)から一貫して伝え続けている、サスティナブルという「ファッションを通じて表現する社会的なメッセージ」が、肩の力が抜けた普段着を、どこかモードなものにしてくれます。わかりやすく言うと、NOTほっこり。70年代に誕生した永遠の名品、VARAをアップデートさせたVIVAもそう。

リボン、本体、ソールまで同じ素材を使い、つま先を少し尖らせ、さらにヒールをティアドロップ型に。一見甘いディテールも、実はコーディネートするとシャープな印象になるのに驚きます。そう、フラットシューズだけれど、これもNOTほっこり。

こうして書いてみたら、冒頭の「心が動く」「気分が上がる」は、私たち40代のおしゃれに、フレッシュな疾走感をもたらす色やデザインでした。

大草直子さん
大草直子さん
大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。新刊『飽きる勇気』(講談社)が好評発売中。季節が進むのが早いと感じる今年。まだまだ海外旅行も無理だとしたら、行ったことのない日本の美しさに触れられたら嬉しいなあ。

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2021年8月号掲載時のものです。

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