2021年08月04日 13:00
/ 最終更新日 : 2021年08月04日 13:00
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起業家・マニヤン麻里子さん センス溢れる自宅で名作家具とアートを拝見
都内の高台にある80年代のマンションを、フランス人の旦那さんのアイデアでパリのアパルトマン風にリノベーション。フラットに広がる大空間が備わる自宅には、いくつもの絵画や大小のオブジェに加えて、名作家具がさりげなく配されている。モダンさと心地よさが同居する、センス溢れるインテリアをご紹介。
美しいアートブックを、
インテリアのひとつに。
リビングルームにおかれたデザイナーの本棚にはアートブックがたくさん並び、そのものがまるでアートのような佇まい。隣に掛けられた絵画と、カラフルな本の背表紙がリンクして、美しい空間を作り出している。
家のそこここで、
名作チェアが活躍。
ドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエの代表作「バルセロナチェア」がリビングのコーナーを飾り、ダイニングにはイタリアンモダンデザインの巨匠、ジオ・ポンティの驚くほど軽量なチェア「スーパーレジェーラ」が使われている。家具とアートピースをさりげなくリンクさせている。書斎は、和と洋の美しいバランス。
ダークトーンの壁色がシックな印象の書斎は、旦那さんとふたりで使う共有のワークスペース。よく手入れされた日本庭園を眺めながら仕事ができ、都心とは思えない緑溢れる風景に癒されているという。いつか、夫婦で伝統的な日本家屋に暮らすのが夢だそう。
キッチンを彩る、
たくさんの子ども達の絵。
光が差し込む明るいキッチンの壁を飾るのは、ふたりの子ども達がこれまで描いてきたという絵。若手アーティストや名作家具にも引けを取らない、愛らしい絵の数々は、子ども達の成長の証しとして、家族の集まるキッチンに飾られている。吹き抜け階段の広い壁面は、
アートを主役に。
プライベートの各部屋へとつながる階段には、印象的な大作が掲げられている。60年代に、日本のアートを牽引した前衛的なアーティスト集団「具体」のメンバーのひとり嶋本昭三は、絵具の詰まったガラス瓶を高所から叩き付ける技法で描いた迫力ある作品を残した。階下には、杉本博司の海の写真。そして、旦那さんが制作したという青いミロのヴィーナスも並ぶ。
Profile
マニヤン麻里子
東京都生まれ。3歳から9歳までをニューヨークで暮らす。21歳から24歳までをパリで過ごす。一橋大学社会学部卒、フランスHEC経営大学院修了。大学院修了後は、パリの雑誌系出版社にてグローバルマーケティングを担当。帰国後、仏ソシエテ・ジェネラル証券、米ゴールドマン・サックス証券会社等で金融商品開発や営業に従事。2016年に株式会社TPOを起業する。UWC ISAK Japan評議員。12歳の息子、9歳の娘のママ。
撮影/HAL KUZUYA ヘア・メーク/サユリ〈nude.〉 取材・文/須賀美季
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