科学の不思議を感じながら、楽しくお菓子をつくることができる「魔法のおやつ」。今回は太田さちかさんに、 大人もワクワクするレシピの数々を教えてもらいました。 子どもに戻ったような気持ちで、大人も夏の自由研究をスタート!
身近なもので変化を感じながら楽しくスイーツがつくれます
色が変わったり、固まったり、ふくらんだり。まるで科学実験をしているように、ワクワクしながらお菓子をつくれるのが「魔法のおやつ」の魅力。
「魔法のおやつのいいところは、身の回りにあるもので変化を楽しめること。いつもと同じお菓子づくりでも、色の変化や素材の違いを感じながらつくることで、見方が変わります。最後にはみんなで美味しく食べられるのも幸せですよね」と、太田さん。
「例えば色が変化する理由を科学的に知ると、いつもの生活のなかで新しい発見ができることも。またゼラチンは室温だと溶けやすいなど、素材の特徴を知れば、途中で型崩れを防げるなど、キレイに仕上げるのにも役立ちます」(太田さん)。
大人も子どもも楽しめるので、ぜひ挑戦してみて!
リトマス試験紙の原理で目にも楽しい色変スイーツがつくれます!
紫いもにはリトマス試験紙と同じ働きをする、アントシアニンという色素が含まれています。レモン果汁は酸性なので混ざるとピンクに、重曹水はアルカリ性なので混ざると青に! 重曹水で味に変化はないですが、甘くしたいならアルカリ性の練乳を使うのもおすすめです!
削ってもしっかり色がついてる!
左から重曹水、そのまま、レモン果汁をかけたもの
かけるシロップによって全く違う色になる「カラフルかき氷」
材料(1人分)
【かき氷】
お湯……160㎖
グラニュー糖……15g
紫いもパウダー……4g
【シロップ、飾りなど】
レモン果汁……20㎖
重曹水(水20㎖に重曹1gを溶いたもの)……20㎖
ブルーベリー、エディブルフラワー……各適量
つくり方
【1】耐熱容器にかき氷の材料を全部入れ、よくかき混ぜて溶かす。
【2】かき氷用の製氷器に1を流し入れて、冷凍庫で固める。
【3】2が固まったらかき氷機で削って器に盛り、レモン果汁や重曹水をかける。 ブルーベリー、エディブルフラワーを添える。
教えてくれたのは
太田さちかさん
ケーキデザイナー、芸術教育士。日本とフランスで製菓と芸術を学び、子どもとママのためのアトリエ「My little day」を設立。「sachi & cakes」ケーキデザイナー、コラムニストとし ても活躍し、スイーツ関連の著書も多数ある。
『絵本のお菓子』 ¥1,760 (マイルスタッフ)
『ぐりとぐら』『ラプンツェル』など、51冊の絵本や昔話に登場するお菓子を再現したレシピを紹介。おうち時間に親子で楽しめます。
撮影/北川鉄雄 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美 構成/長南真理恵
Mart2021年9月号 この夏、大人も自由研究しよう おうち時間が盛り上がる! 太田さちかさんの「魔法のおやつ」 より