【レシピ】ワインセラーローゼンタール 島田由美子さんのハルマキ100本ノック 37本目/100
「春巻きは楽しい」「春巻きは簡単で美味しい」をモットーに、毎週1本ずつご紹介する「ハルマキ100本ノック」 まだまだ100本達成への道のりは遠いですが、日々の暮らしのなかで春巻きが、皆さんの身近な存在になったら嬉しいです。巻いて欲しい素材のリクエストやご質問なども大歓迎。(herself@kobunsha.com)まで、いつでもお待ちしています。
今回は、特別篇。火を使わない春巻きを紹介します。
火を使わない春巻きと、皮のこと
餃子やシュウマイの皮と違って、春巻きの皮の多くは一度焼いているので、基本そのままでも食べられます。ただ、非加熱タイプのものは食べられません。パッケージの表示に「生」と書いてあるものも、実は加熱タイプだったりするので、ややこしいです。ちなみに、この連載で使っているモランボンの皮は、加熱タイプだけど、「なま」との表示。パッケージを見ただけでは分からないので、いつも使っている皮が、そのまま食べられるかどうか、面倒ではありますがメーカーさんのHPなどで確認してください。あと、そのまま食べる場合は、なるべく開封してすぐのものを使いましょう。まずは、「そのまま春巻き」を作って、後日、いつもの揚げ焼きタイプを作るのがおすすめです。火を使わないで、好きな具を巻くだけなので、慣れるとラクチンですよ。私は、お酒のお伴に、余った食材をあれこれ包んで(何かペースト的なものを塗ってから包むのがポイント)よく食べています。
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鯖の水煮とアボカド、香味野菜のメキシカン春巻き
冷房が効いていてもコンロに近寄りたくない暑さ。なので今回は、火を使わない春巻きです。春巻きの皮は、実は生でも食べられます。ただ、メーカーによって焼いてあるものと、そうでないものがあるので、必ず焼いてあるものを選んでください。巻くものは何でも美味しいですが、野菜は塩もみして、しんなりさせると味が馴染んで、よい感じになります。
【材料】 3本分
- 鯖の水煮…1缶
- アボカド…1個
- 人参…1/2本
- セロリ…1/2本
- バジルの葉…6枚(パセリやパクチーなど好みのハーブでも)
- 柚子胡椒…小さじ1/2
- 酢…小さじ1
- 醤油…小さじ1/2弱(5〜6滴)
- 春巻きの皮…3枚
【作り方】
1.鯖缶は水気をよく切ってボウルに入れ、皮を取り除き、酢と醤油を加えざっくり混ぜる。
2.アボカドは半分に切り分け種を取ったらスプーンですくってボウルに入れ、柚子胡椒を加えて、粗めのペースト状にする。
3.人参とセロリは、それぞれ千切りにして別のボウルに入れ塩をまぶし、しんなりするまで置く。
4.春巻きの皮の上に2のアボカドペーストを塗り、人参とセロリの水気をギュッと搾って置いたら上に鯖を載せ、バジルをちぎって散らし、巻く。3分ほど置いて馴染ませたら半分に切り分ける。
鯖の水煮缶の代わりに、余裕があるなら蒸し鶏がお勧めです(コラム参照)。ローゼンタールでは作り置きして、いろいろに使っています。塩もみ野菜はお好みのものなら何でも。香りの強いものに、何か歯応えのよいもの2種を組み合わせると味に奥行きが出ます。
【合わせたいお酒】
テキーラにライムを添えて。ストレートよりもロックがよいです。
コラム
ローゼンタールの蒸し鶏
【材料】作りやすい量
- 鶏もも肉…1枚
- ヨーグルト…大さじ3
- 赤味噌…大さじ1
【作り方】
1.ボウルなど耐熱性のある容器にヨーグルトと赤味噌を入れ、よく混ぜたら鶏もも肉を漬けこみ、ラップをして冷蔵庫でひと晩寝かせる。
2.翌日、そのままボウルごと蒸し器にかけ、沸騰したら弱火で30分蒸し冷ます。
漬け汁ごと冷蔵すると4,5日美味しく召し上がれます。肉の周りの煮凝りも美味しいですよ。使う分だけスライスして、漬け汁に戻して保存しましょう。
動画でも紹介しています!
【バックナンバー】
1本目:原木シイタケと生ハム、ゴルゴンゾーラの春巻き
25本目:グリーンアスパラガスと、その皮、ちりめんじゃこの春巻き
【プロフィール】
島田由美子:ドイツワインと野菜料理を楽しめる「ワインセラーローゼンタール」店主。春巻きはお店の定番メニュー。季節によって、中身が変わります。
ワインセラーローゼンタール
住所:東京都中央区銀座8-7-11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8F
☎03-3574-8758
営業時間: 18:30~23:00
休:日、祝
公式サイト
撮影/牧田健太郎 構成/松本朋子