挑戦するママ達が急増!「クラウドファンディング」利用者の実例

想いに共感し、応援したいと思ってくれる人から資金を募る「クラウドファンディング」を利用して、新しい挑戦をするママ達が増えています。起業の入口として、ローンを組むよりハードルが低く、資金以外のメリットもあるのだそう。利用者が叶えた想いと共にご紹介します!

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改めて知りたい、クラウドファンディングって!?

✔︎ クラウドファンディングとは

事業に賛同する人から資金を募り、目標額に達すると成功。返礼ありの「購入型」となしの「寄付型」が主流。

✔︎ 始めるための準備・利用の仕方

クラウドファンディング会社に直接申し込み、審査を受ける。ページ作成のアドバイスを受けることもでき、手数料は達成金額の10〜20%ほど。

✔︎ ママに人気の3社は……

READYFOR
子育てや社会支援事業の成功例が多数。専任担当によるサポートもあり。

Makuake
商品開発やイベント事業に強い。成功すると伊勢丹本店に展示されることも。

CAMPFIRE
国内最大規模、特に音楽や映画などクリエイターに人気。

 

 

【File:01】
地元・下北沢の
子育て支援サロン開所資金

子育てサロンsuNest salon
吉村 奏さん(28歳)

保育士として働いた経験や姉の産後鬱に接したことで、「ママのサポート」の大切さを感じ、地元にママも息抜きができる子育てサロンを作りたくて、挑戦しました。READYFORは社会福祉系に強いという理由で選択。起業に関してはど素人なので、手数料は高めでも、資料作りやプレゼンの仕方を一からアドバイスをもらえる、フルサポートプランにしました(その後、手数料に都の助成がおりました)。チラシを作り(写真5)商店街で配ったり、SNSでも周知。親族でも直接「援助して」とはいいづらいですが、クラファンだと双方の気持ちを伝えやすいと感じました。おかげで24時間経たないうちに目標金額を達成。その資金で、海外から取り寄せたオモチャやインテリアにもこだわり(写真2、3)、ママの気分が上がり、コミュニケーションの場となるサロン作りができました。

【File:02】
子ども用のお弁当の
冷凍食品化の資金に

子どもの食卓
権 寛子さん(39歳)

塩・砂糖・油を使わない幼児食のチルド弁当を小規模で販売していましたが、保存料を使わず夏でも販売するには冷凍食品化が必須となり、資金集めで利用しました。支援者は主にお客様。SNSでお知らせしたところ、4日間で150万円まで達成。その後も工場探しなどの苦労はありましたが、実現した冷凍食品は1.5日で1,000個完売、調味料やお菓子など新商品の開発も叶いました(写真3)。以前は金融に勤めており、株式や銀行ローンの知識もありましたが、クラファンの見えない経済価値の交換は新しさを感じました。また商品認知の拡大、新商品の告知もダイレクトにお客様に届く距離の近さもメリット。お客様からはメッセージを添えて応援をいただき、事業への期待を感じて励みになりました。

【File:03】
ありそうでなかった、
上質なオールインワンシャンプー

ETSU
角田香織さん(35歳)

出産後、お風呂まで時短生活となり、以前「リンスインシャンプー」を作りたかったことを思い出して一念発起。既存品にはない使い心地や香りにこだわり、OEM会社に依頼して商品開発をしながら、販売、認知拡大、実績作りなどの目的でクラファンを始めました。Makuakeは目標額を達成するとサイト内で販売ができることが決め手。フォーマットが明瞭でページの開設は簡単、目標金額を低めに設定して早期にクリアすることで、サイトの上位の方にあがり人目に触れやすい状況を作る、その数字は販売資料などの実績になる、などの知識は利用した友人から習いました。OEM会社からもたくさんの試作を取り寄せ(写真3)、ようやく満足のいく商品に(写真2)。

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撮影/杉本大希 取材・文/木村幼奈 編集/磯野文子
*VERY2021年7月号「ママたちの新しい挑戦に〝クラウドファンディング〟あり!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。