【漢字】「孔球=?」「送球=?」意外と読めない、スポーツの漢字10選|CLASSY.
「東京五輪2020」が閉幕しました。開催方法や運営等に全く問題がなかったというわけではないでしょうが、全世界がコロナの影響受けている状況での開催であっただけに、アスリートたちが作ったドラマには、これまでのオリンピック以上の感動がありましたね。また、月並みではありますが、普段スポーツとは縁のない生活を送る私たちに、スポーツの素晴らしさを分けていただいた気がします。
新種目も増えた多くの競技の中でも、学生時代に経験したものがやはり気になるという人は多いことでしょう。日本人にとって身近なものは、やはり「球技」でしょうか。今回のこの連載では、カタカナで表記される「球技」名を、「漢字(当て字)」表記にしたものを出題します。現代でも学生時代の部活動で、この表記を使ったオリジナルTシャツを作ったなんて人もいるのでは?
1~10は、最後の10を除いて今回のオリンピックで行われた球技です。漢字の意味をよく考えて、一般的な名称を答えてください。わからないときはヒントを参考にしてみてください。
1.庭球
2.蹴球
3.籠球
4.排球
5.送球
6.杖球
7.闘球
8.孔球
9.羽球
10.避球
こうやって眺めてみると、いかにも古めかしい名称もありますが、明治以降、日本にその競技が伝わってきた当時に意味や発音などを考えて漢字を当てたセンスは、なかなかのものです。同じ経緯で作られた「野球」や「卓球」は、もともと日本にあった言葉のように、普通に使われていますね。
最後にスポーツ番外編ですが、「撞球(ドウキュウ)」というのもあります。何だかおわかりですか?
実はこれ、あの「ビリヤード」のことです。「撞」という字は、「突く」という意味を持ちます(なお、ビリヤードもスポーツであるという考え方もあります)。
暑さがひと段落したら、何かスポーツを始めてみますか。では、今回はこのへんで。
《参考文献》
・「広辞苑 第六版」(岩波書店)
・「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)
・「当て字・当て読み漢字表現辞典」(三省堂)
文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)