科学の不思議を感じながら、楽しくお菓子をつくることができる「魔法のおやつ」。今回は太田さちかさんに、 大人もワクワクするレシピの数々を教えてもらいました。 子どもに戻ったような気持ちで、大人も夏の自由研究をスタート!
固める材料の素材の特徴を理解して使い分けよう!
(左から)寒天、アガー、ゼラチン。ソブル 付出皿¥2,530(SOBAKAI)
動物性コラーゲンを抽出したゼラチンは、食感がやわらかく20℃まで冷やさないと固まりません。アガーは室温で固まり、透明感があります。つるんとしていて型から外しやすいのも特徴。同じく室温で固まる寒天は、歯ごたえがあるくらい硬い仕上がりに。
【アガーを使って】しゅわしゅわ水まんじゅうレシピ
フランボワーズ160プレート¥1,320、 フつるんと透明に固まる。リシティブラックフォーク(M)¥990(ともにスタジオエム)
ぶどうもしゅわっとする!
材料(直径5㎝の半球型8個分)
炭酸水……240㎖
グラニュー糖……10g
アガー……6g
マスカット(種なし)……8粒
(下準備)
・ジッパーバッグにマスカットと炭酸水200㎖(分量外)を入れて冷蔵庫で冷やしておく。
・型は水に潜らせておく。
・グラニュー糖とアガーは合わせておく。
つくり方
【1 】鍋に炭酸水100㎖を入れて中火にかけ、混ぜ合わせておいたグラニュー糖とアガーを振り入れながらゴムベラで混ぜる。沸騰したら1分ほど加熱してから火を止める。
【2】 1に残りの炭酸水を少しずつ加えながら混ぜる。
【3】 型に2の1/3量を流し入れ、表面が少し固まったら炭酸水から取り出したマスカットを1粒ずつ入れる。残りの2を全量流し入れ、冷蔵庫で40分ほど冷やす。
教えてくれたのは
太田さちかさん
ケーキデザイナー、芸術教育士。日本とフランスで製菓と芸術を学び、子どもとママのためのアトリエ「My little day」を設立。「sachi & cakes」ケーキデザイナー、コラムニストとし ても活躍し、スイーツ関連の著書も多数ある。
『絵本のお菓子』 ¥1,760 (マイルスタッフ)
『ぐりとぐら』『ラプンツェル』など、51冊の絵本や昔話に登場するお菓子を再現したレシピを紹介。おうち時間に親子で楽しめます。
撮影/北川鉄雄 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美 構成/長南真理恵
Mart2021年9月号 この夏、大人も自由研究しよう おうち時間が盛り上がる! 太田さちかさんの「魔法のおやつ」 より