【今年の大ブレイク俳優】細田佳央太くんに直撃! 映画『子供はわかってあげない』の見どころ

日曜劇場『ドラゴン桜』で東大を目指す昆虫好きの青年・原 健太役を演じ、「演技力がすごい!」と多くの視聴者を魅了した細田佳央太くん。今、注目度急上昇中の細田くんが出演する最新映画『子供はわかってあげない』が8月20日に公開!  映画の見どころや作品に込めた思いを細田くんにたっぷり聞いてきました♡

PROFILE

細田佳央太●2001年、東京都生まれ。小学2年生で芸能界入り。2019年公開の映画、『町田くんの世界』では1,000人以上の中からオーディションで主人公・町田一役に選ばれ、映画初主演を果たす。日曜劇場『ドラゴン桜』では東大専科の学生・原健太を演じ、その演技力が話題を呼んだ注目の若手俳優。

公開延期の1年を経て、作品に芽生えた思い

映画『子供はわかってあげない』公開おめでとうございます! 当初の公開予定日より1年遅れての公開となりましたが、時間が経ったことで作品に対する思いに変化はありましたか?

撮影から公開まで想定より時間が空きましたが、観てほしい気持ちや熱量は変わってないですね。観てくださる方の性別や年齢によって捉え方も変わると思うので、それぞれの楽しみ方を見つけていただけると嬉しいです。でも、正直にお話しすると…こうやって時間が経って振り返ってみることで、撮影時の僕はもじくんを演じることへの責任感が足りていなかったんじゃないだろうかと後悔のようなものが湧き上がってくることがあります。当時は「自分の精一杯を出し切ったぞ!」という思いだったけれど、色々な現場を経験させてもらった今、当時を振り返ると「あれは僕の100%だったのか?」と考えてしまって。

撮影当時は高校3年生だったのですが、この作品で(上白石)萌歌ちゃんと共演させていただいて、彼女の作品への向き合い方を肌で感じられたことで僕もかなり刺激をもらいました。沖田さん(沖田修一監督)も言ってらっしゃいましたけど、彼女は体を張れる俳優さんなんです。「自分が座長だ」という自覚と責任感を間近で見せてもらったことで、正直自分との差も感じましたし、役にも作品にももっとしっかり向き合っていかなければならないと覚悟が生まれました。この映画は僕にとって、ターニングポイントとなるような作品でしたね。

 

名だたる先輩方に囲まれての撮影だったと思うのですが、撮影で印象に残っていることを教えてください。

千葉雄大さん演じる明ちゃんに探偵を依頼するシーンが印象的でした。千葉さんが通帳を見て涙する場面は、かなりインパクトがあると思います。

個人的には、僕が演じたもじくんと千葉さんが演じた明ちゃんが指で藁谷(わらがい)の藁という字を空中に描くシーンがあって、最後のはらいが見事にリンクした瞬間はすごく気持ち良かった! 千葉さんが合わせてくれたからなのですが、兄弟2人の文字が最初から最後まで見事に揃った瞬間は鳥肌ものでした。

作品から滲み出る優しい雰囲気は、沖田組だからこそ

物腰柔らかな佇まいのもじくん。細田くんと、共通点はありますか?

もじくんは人当たりが柔らかいですし、可愛いですし、あえて言葉をかけなくても空気感で相手を励ませる人間ですよね。そういった部分は、僕にはないんじゃないかな…。

でも、沖田さんには「台本にもじくんらしさは散りばめているから、お芝居をやるときは細田くんのままでいいよ」とリハーサルのタイミングで言っていただいて。自分で自覚はないですけど、生まれ持った空気感的な部分は共通しているのかなと思っています。

もじくんの役作りにおいて苦労した点があれば教えてください。

うーん…力を入れないことですかね。錚々たる皆さんと今回ご一緒させていただいて、初日はとにかく緊張してしまい、僕の力みがもじくんにも出てしまって。自然にやろうと思えば思うほど、逆に力んでしまって、ナチュラルに演じることが、こんなにも難しいのかと実感しました。

自分がもじくんを作ったんじゃなくて、沖田さんとスタッフさん、他の俳優さんたちの作ってくださった現場の温かさでいつの間にか僕ももじくんになれていた感じです。沖田さんは現場の空気作りが本当に上手くて、みんな自然と役に馴染んでいくんですよね。『子供はわかってあげない』という作品そのものに、沖田さんの空気感が投影されているように感じます。

もじくんを通して感じた“柔らかさ”の意味

もじくん、そしてこの映画を通して、観てくれる人にどのようなメッセージを伝えたいですか?

もじくんみたいな男友達が近くにいてくれたら楽しいだろうなと思いました。もじくん本人の柔らかさと、もし共通の趣味があったら上手い返しやフォローをしてくれて、心地良いんだろうなって。彼の柔らかさに救われる瞬間がたくさんあるんじゃないかな。観ている人に何かを明確に伝えたいというよりも、キャラクターの空気感で傷ついた人や悩んでいる人が温かい気持ちになれたらいいなって。僕自身も、もじくんを演じていくなかで、人間に“柔らかさ”って必要なんだなと感じました。

この作品は、高校生の夏休みの出来事を描く青春物語。もし細田くんが今夏休みをもらえたとしたら、何をしたい?

学生の頃の夏休みをもう一度、体験したいですね。夏休みの宿題があって、友達と遊んで、家でずーっとダラダラしているなんて日もあって。小学校〜高校生までずっとそんな夏を過ごしてきたのに、一度離れると恋しいものだなと。『子供はわかってあげない』の2人の夏を見ていると、ちょっとうらやましくなっちゃいました。離れてみるまでは毎年夏休みがやってくるのが当たり前で、特に感謝もせず無意識に過ごしていたから、あえて今の気持ちでその頃に戻って、ありがたみを感じながら過ごしてみたいです。

映画『子供はわかってあげない』

8月20日(金)より全国公開予定!
第24回手塚治虫文化賞・新生賞を受賞した田島列島氏の同名漫画を実写映画化。高校2年生で水泳部の美波(上白石萌歌)が、書道部のもじくんこと門司(細田佳央太)との出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親の居所を探しあてようとする中で成長していく姿を描く、青春ストーリー。

https://agenai-movie.jp/

撮影/tAiki 取材/大塚悠貴 編集/宮島彰子(JJnet編集室)