10人の器作家の「暮らしの白」 ⑦亀田文さん

亀田文さん
白釉花形オーバルリム皿/白釉7寸陽刻リム皿

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写真上)白釉花形オーバルリム皿 見た目はほぼフラットだが、見込みに少しだけ深さがあり料理を美味しく見せる。¥5,500。約24×18×高さ2.3cm

写真下)白釉7寸陽刻リム皿 型成形による精密な形状により複数重ねた様も綺麗。¥4,400。約φ21×高さ2cm

フランスのアンティーク食器が持つ、白のやさしさに惹かれるという亀田文さん。オーバル皿やリム皿に施すとろりとした白釉は、何百年ものときを経て人の手に渡り、使い込まれてきた古い器の、しっとりとした光沢にも通じている。
亀田さんの器のもうひとつの魅力は、釉薬を掛ける前の生地が、装飾がありながらも薄く、エッジがキリっとしていること。そこに滑らかな釉薬を掛けることで、すっきりと現代的な洋皿のフォルムとなるのだ。使い始めは純白だが、愛用するうちに少しずつ料理の色がつき、育っていく器。白の変化を愛でながら使いたい。

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撮影/邑口京一郎 取材・文/衣奈彩子 構成/松本朋子