【HERS à table】料理家・真藤舞衣子の「美味しい」を選ぶ目⑬

料理家・真藤舞衣子さんが、日々の生活で見つけた、
料理をより楽しく! おいしい!ものにする“食材”を紹介する連載。
食材とそれを使って作るひと皿を真藤さん目線で伝えていきます。

Vol.13
いりこのやまくに」

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我が家では、もともといりこ(東京なので煮干しと呼んでます)を使う習慣がなかったのですが、
山梨を行き来するようになってから、ほうとうにいりこを使っていることを知り、なんとなく使っていくようになりました。

たかがいりこ、されどいりこ。

いりこの状態でとてもだしの味わいが変わるので、気に入ったいりこでないと使うことはありません。

いりこのやまくに」のいりこは、
瀬戸内海で獲れ、手作業で丁寧に作られた極上の銀付きいりこを使用。
上品な銀色に輝き、緩やかな曲線でビジュアルもとても美しく、
思わずお箸置きにしてつまみとして召し上がってもらったりするほど!

 

商品は出汁用だけでなく、
おつまみ用のいりこなどもあり、晩酌やドライブのお供としても活躍しています。

そして、ここのいりこを知るようになって以来、私のお味噌汁生活も変わりました。

今までは昆布と鰹の出汁がメインでしたが、
いりこを3本(ひとり分で)入れてたっぷりの野菜と煮込むスタイルに変化。
もちろん出汁をとったいりこはそのままいただきます。

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本来、いりこのえぐみや臭みなどを感じることから取り除いたほうがよいとされていますが、
この「やまくにのいりこ」は臭みが全くなく、えぐみもほとんどない上に
タンパク質とカルシウムも同時に取れる! ということで、

全部丸ごといただきます。美味しいものはフードロスにもつながりますね。

そしてこのいりこはお味噌汁ばかりでなく、オイルサーディンのように使うことも。

ということで、今回はパスタを作りました。

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いりこはミキサーにかけておきます。これは多めに作っておくと色々使えて便利ですよ。

マンチーニのパスタを茹でている間に、フライパンにバターとオリーブオイル、にんにくの薄切り、鷹の爪を入れ、中火にかけます。
ふつふつとしてきたら弱火にして、いりことにんにくが香ばしくなるまで炒めます。その後、茹で汁を入れて乳化させてください。
茹で上がったパスタとよく絡めて、最後に追いバターをのせて出来上がり!

このパスタもいりこを丸ごと食べられるし、
ちょっとしたつまみにもなるのでよかったら作ってみてくださいね

 

 

いりこのやまくに
大羽いりこ 200g ¥1,025

https://yamakuni-iriko.stores.jp

 

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【PROFILE】
真藤舞衣子
カフェ「my-an」(山梨市)オーナー。料理教室主宰、レシピ開発ほかYBS山梨放送「てててTV」はじめTV、ラジオ出演も。著書に『からだが整う 発酵おつまみ』(立東舎)ほか多数。
Instagram:@maikodeluxe