TREASURE初のファンミを4500文字超えのガチレビュー! ファンとの対面に歓喜

10月2日(土)、大人気ボーイズグループ“TREASURE(トレジャー)”が、初のファンミーティング「1ST PRIVATE STAGE[TEU-DAY]」を、ソウル・オリンピックホールで開催。オフ+オンラインを通じて100カ国以上のTREASURE MAKER (※TREASUREのファンの呼称。通称“トゥメ”)に届けられた、約2時間に及ぶ「1ST PRIVATE STAGE[TEU-DAY]」の様子をレポートします。

TREASURE(トレジャー)って...?

BIGBANGやBLACKPINKなどのグローバルアーティストが所属するYG ENTERTAINMENTから、4年ぶりに生まれた大型新人ボーイズグループ。YG主催のサバイバルオーディション番組「YG 宝石箱(YG TREASURE BOX)」で選抜された超実力派のボーカリスト9人&ラッパー3人から構成される。韓国出身のチェ・ヒョンソク、ジフン、ジュンギュ、ユン・ジェヒョク、バン・イェダム、ドヨン、パク・ジョンウ、ソ・ジョンファン、日本出身のヨシ、マシホ、アサヒ、ハルトが所属。2020年8月に韓国で「THE FIRST STEP:CHAPTER ONE」をリリースしてデビュー。2021年3月に「THE FIRST STEP:TREASURE EFFECT」で日本デビューを果たす。ファン呼称は「TREASURE MAKER」、略して“TEUME=トゥメ”。

オープニングはGOING CRAZY。メンバーとトゥメが初対面

開演予定の16時になると、「GOING CRAZY」に合わせてメンバー紹介のオープニング映像がスタート。こちらは、TREASUREを生んだオーディション番組「YG宝石箱」のシグナルソング。初期からファンに愛される曲のオープニングに、トゥメの心拍数が急上昇!

12人の紹介映像が終わるや否や、なんと「GOING CRAZY」の続きを歌いながら、プレッピーな衣装に身を包んだ12人が笑顔でステージに降臨! ネイビーを基調とした清潔感のある制服コーデが彼らのフレッシュな魅力にぴったりで、トゥメのときめき指数もUP!

念願の初対面でちょっと動揺しているメンバーとトゥメに、リーダーのヒョンソクが「さて! 一回落ちついて(笑)! OK、挨拶したいと思います」と声をかけるも、自身も落ちつけていない様子が可愛らしい。

トゥメに向けたウェルカムメッセージは...

ヒョンソク「もうすでに感動をいっぱいもらっちゃった、リーダーのヒョンソクです! お会いできて、嬉しいです」

マシホ「こんばんは! マシホシホ~❤ 皆さん、今日は良い思い出をたくさん作りましょう!」

ヨシ「お会いできて嬉しいです!トゥメなしで生きるのは無理!」

ジフン「こんばんは! 今日皆さんの心に入るジフンです」

ジュンギュ「トゥメ、ウェルカム! 僕はジュンギュです。今日は楽しく遊びましょう」

イェダム「今日は一緒に笑える時間を作りましょう」

アサヒ「今日は一緒に、幸せな時間を過ごしましょう」

ジョンファン「皆さん、ようこそ!」

ジョンウ「やっとトゥメに会えて、とても幸せなジョンウです! 愛してまーす!」

ハルト「一度結ばれたら、永遠にパートナーですよ!」

ジェヒョク「皆さん、こんばんは! もうTEU-DAYが今日なんですよ。今日だけを待ちに待った、ジェヒョクです」

ドヨン「僕たちの愛しいトゥメ。会えて嬉しいです!」

など、それぞれが初対面のトゥメに向けて、愛のあるウェルカムメッセージを伝えた。イベントのタイトル「TEU-DAY」は、今日を意味するTODAYのほか、TREASURE MAKERを意味する“TEUME”が主役、ということが序盤から伝わる、ときめきに満ちた幕開けに。

ウェルカムセレモニーは「学校」がテーマ

まず、トゥメとして初めてのイベントなので、入学式をしましょう! という展開に。

突然メンバーの顔写真がついたフラッグが会場を彩り、それぞれがトゥメへ向けた誓約書を読みながら宣誓。

イェダム「たき火のような存在になる。消えない思い出と幸せを届けたい。ずっとそばにいてね」

ジフン「千年ドルになる! いつまでも笑顔で元気にね。幸せなことばかり、起きますように」

など、YouTube番組「TREASURE MAP」での彼らに比べるとかなり真面目なムードで全員が宣誓を終えると、客席にゴールドテープの紙吹雪が。

12人の誓いについてメンバーが確認していく流れとなり、ドヨンは裸眼で輝くメンバーを見ている現場のトゥメの目を気にして「眼医者を予約して」、ヒョンソクが「トゥメの365日のかかりつけ医になる」など、終始トゥメの健康を気にしつつ、「僕たちが誓いをちゃんと守っているか、ずっと見守っていてください!」とお願いした。

次に披露した曲は“I LOVE YOU”と“MY TREASURE”

お次は、待ちに待ったライブ披露の時間。まずは、トゥメとメンバーが一体となって楽しめる特別な応援のやり方をメンバーが考案。「トゥメの近くでやらないとね」と照れながら、ステージ前方へと移動しつつ、2曲の応援方法をレクチャー。

清涼なメロディと中毒性のある音楽がクセになる2ndシングル表題曲「I LOVE YOU」と、ファンへの幸せなエネルギーがつまった1stフルアルバム表題曲「MY TREASURE」のサビ部分の手拍子&足踏みを熱血指導。

「コメント欄を見たら、皆難しいと言っていたけれど上手です!」と褒めてくれるものの、なかなかのハイテンポ! 客席のトゥメはメンバーのために必死で頑張ったことが予想される。

そしてついに最初の曲「I LOVE YOU」がスタート!

この曲は、「サランヘ」と情熱的に畳みかけるサビの歌詞&振りがキャッチーだが、ライブVer.の迫力は圧巻のひと言。口から音源という生歌&ラップに激しいパフォーマンスで、トゥメの心を鷲づかみに。

イェダムが「皆さんも(演出の)炎も暑かった~!」と言いながら、2曲目「MY TREASURE」をあの神ボイスで歌い始める。お菓子などが舞うカラフルな背景と勢いよく噴き出すスモークの中、トゥメに会えた喜びがこみ上げ、徐々に緊張がほぐれて楽しそうにハンドマイクでアドリブを交えながら歌う姿で、トゥメの心は幸せ感でいっぱいに。ここで紙吹雪が舞う中、一旦の衣装チェンジへ。

2幕目はTREASUREの過去から未来を辿る旅に

TREASUREの過去、現在、未来を示す映像が流れ、白ブラウス×黒スキニーの神秘的なムードが漂う衣装に着替えた12人が再登場!

長い時間を経て、ようやく会えたトゥメが照らすペンライトの海の中、12人が歌い上げたのは「SLOWMOTION」。作詞にヒョンソクとハルト、ヨシが加わり、トゥメとの絆や感謝がこめられたスペシャルな曲。

ラストには、ステージ後方の大画面いっぱいにSLOWMOTIONを合唱するトゥメが映し出されるサプライズが。「放送事故かと思った!」などと言いながら、感慨深そうに見つめるリーダーのヒョンソクの目にはきらりと涙が…。「早すぎじゃない!?」とからかう他のメンバーの目も心なしか潤んでいる中、「皆さんの声を本当に聞きたかった。感動的で幸せです」と感謝の気持ちを表した。

T-LOGで過去から彼らの記録をふり返る

2020年8月7日のデビューステージや、11月28日の初めての授賞式。12月6日のMAMAでは夢が叶った瞬間に涙が出た、などとデビューからの軌跡を振り返り、ついに2021年10月2日、初のファンミーティング「TEU-DAY」の日に。まずは彼らがライブする準備ができているか、チェックしよう! という展開が。

まずは暗記力テスト。ワールドツアーに行ったら、世界各国の言語で挨拶をすることになるため、10秒だけ画面に映し出される言語を暗記して、全員が違う言語で挨拶できたらミッション完了。「こんにちは」と「愛してる」を無事にクリア!

お次はトラブル対応力テスト。予期せぬ事態–、例えばマイクトラブルが起きて、スペアマイク2本のみでも、本人のパートをしっかり歌いこなせるのか?

イェダムが「練習生のときにやったね」などと余裕を見せながら、まず「BOY」でトライするも、マイクの受け渡しが遅れてまさかの失敗…。「GOING CRAZY」で再トライすると、さすが順応力の高いTREASURE、マイクパスに慣れてきっちり大成功!

無事にライブをする準備が整ったことを証明できたので、あとはライブだけ…とその前に、メンバー同士で未来からの応援メッセージを届けることに。

ハルト→ジョンウ「韓国語の実力は、ジョンウのお陰。(それに対してジョンウが)今度は僕に日本語を教えて」

ジョンウ→ヒョンソク「TREASUREのママみたいなリーダー。いつも相談に乗ってくれて、解決策まで考えてくれて、ありがとう」

ヒョンソク→マシホ「キジョリン(マシホの愛称)。僕の人生で一番可愛いマシホ。何でも上手で心配いらないマシホ。僕たちに身長は必要ないね、可愛いから」

マシホ→ジョンファン「マンネは可愛いけれど、身体はカッコいいよ。マンネじゃないよ」

ジョンファン→ヨシ「ラップをするヨシさんがカッコいい!」

ヨシ→ドヨン「いつも作業室に来て、僕の曲を聴いてくれて、ありがとう。一番優しいドヨチ、愛してるよ」

ドヨン→アサヒ「パリ、韓国、日本に作業室があって、なかなか会えないから、早く韓国に戻ってきて(※妄想)。(それに対してアサヒが)9年後にはきっと曲が沢山できているから、プレゼントするね」

アサヒ→ジェヒョク「親友ジェヒョク。7周年。結構、付き合いが長いね。言葉はいらないね! 愛してるよ」

ジェヒョク→ジュンギュ「MYスーパーマン。デビュー前は、同じベッドで音楽を聴いて、一緒にに解釈をしたり、話をしたね」

ジュンギュ→イェダム「とくに感謝している。TREASUREはイェダムのボーカルのお陰。曲を上品に仕上げてくれる。柱になってくれて、ありがとう」

イェダム→ジフン「リーダーの責任やプレッシャーをありがとう。(それに対してジフンが)いつかイェダムの声が東京ドームの天井を吹きとばす瞬間を楽しみにしている」

ジフン→ハルト 「(7周年の想定で)僕はThe Weekndさんとコラボしたけど、そちらはどう?」

など、各メンバーがお互いに未来を確認したところで、待ちに待ったプライベートステージが再スタート!

代表曲“BOY”と“MMM”で盛り上がりは最高潮に!

まずは、1stシングルの表題曲かつデビュー曲の「BOY」。ダイナミックなトラックに、サビの「I just wanna be your boy」という少年の爆発しそうな恋心がはじけて、盛りあがること必須な名曲! ペンライトの海とレーザー照明、噴射するスモークの中、“カル群舞”による迫力のあるパフォーマンスと歌声でファンを世界観に引き込む。

お次は3rdシングルの表題曲「MMM」。出だしからハルトの色気のある低音ラップとヒョンソクの精密で華やかなラップが炸裂! 好きになりすぎて心が非常事態となって漏れ出てしまった「MMM~」という感嘆詞のサビがクセになる、これまた強烈なヒップホップ曲。炎の演出も相まって、汗だくになりながらトゥメを圧倒した。

マシホ「幸せな時間はあっという間」

イェダム「今日が終わらないと、本当にファンミーティングができたのか、実感ができなさそう」

ヨシ「この瞬間をもっと鮮明に覚えていられるように、一緒に写真を撮りましょう」

などと、名残惜しさをにじませながら、観客をバックに集合写真タイム。

ハルト「僕たちにTEU-DAYをプレゼントしてくれてありがとう」

アサヒ「今日、僕たちが感じたくらい、トゥメにも幸せになってほしい」

ヒョンソク「年内のカムバックを目標に準備しているので、楽しみにしていてください」

ジフン「最後に拍手をお願いします」

などと言って、ステージにしばしの別れを告げる…と思いきや、マンネのジョンファンがステージに寝転がってしまい、なかなか帰らない展開に。「僕、寂しいです。もう少しだけ、ここにいちゃダメですか?」とのこと。「マンネがああ言っているけれど、どうする?」となり、本日ラストのアンコール曲に。

ラストの曲は、YouTube番組「TREASURE MAP」でファンのために公開された「EVERYDAY」。メンバーもペンライトを持って、名残惜しそうに会場のトゥメに手を振ったり、カメラの向こうのトゥメに向かって愛嬌を投げかけ、歌詞を噛みしめながら歌い上げた。

今回のプライベートステージは、TREASUREとトゥメにとって、何よりも大切な初めての公式な出会いの場所。ファンファーストな曲の構成や、ファンへの真摯な思いを伝えることに終始した演出が印象に残った。

最後は透明のアクリルボードに「COMING SOON SEE YOU THERE」「1ST 0000000」というカムバックのヒントを投げかけて、素敵なイベントの幕を閉じた。TREASUREのさらなる飛躍の可能性を実証したのはもちろん、彼らをずっと待ち続けてくれたトゥメにとって、思い出すだけで温かな気持ちが蘇る最高の「TEU-DAY」となったに違いない。

公演概要

取材/亀井友里子 写真提供/©YG ENTERTAINMENT