【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.20

レモン胡椒仕込み

すっかり冷え込むようになり、濃い緑色だったベランダのレモンもうっすらと黄色みを帯びてきました。

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そうとなったら、のんびりはしていられません。きれいな緑色の「レモン胡椒」を作るには、レモンが緑色のうちに仕込まなきゃ! ということで、気持ちのいい週末に、レモン胡椒を仕込みました。作り方はとっても簡単です。

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まずはグリーンレモン3個を水洗いして水気を拭き取り、皮を薄く剥きます。

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剥いた皮の重さを計り、同量の青唐辛子を用意するのですが、我が家のベランダには、この時季でもハラペーニョが鈴なりに生っているので、ハラペーニョを使いました。
(*唐辛子を扱う時は、使い捨ての手袋などをつけて作業することをおすすめします)

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ハラペーニョだけでなく、唐辛子類は種よりもワタの部分に辛味があるので、辛さはワタを取り除くなどして調整します。以前に、ハラペーニョの種もワタもきれいに取り除いてレモン胡椒を仕込んだことがあるのですが、辛味がほとんどなくてなんだかボケた味…。レモンの香りもイマイチになってしまったので、今回は2個使ううちの1個はそのまま、もう1個は種とワタを取り除いて仕込んでみることにしました。

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ザクザクと切ったレモンの皮とハラペーニョの重量の25%の塩を用意して、ハンドブレンダーでガガガーーーーっとペースト状になるまで攪拌するだけ。
レモンとハラペーニョのキリリとした香りのレモン胡椒の完成です。

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ちょうど、長ねぎとしょうがの皮を入れて塩のみで味付けをしたシンプルな丸鶏の煮込みがあったので、ほぐし身にちょこんとのせて味見をしてみました。レモン胡椒をのせると、あ〜ら不思議、途端にイタリアンのような味わいになりました。オリーブオイルをかければさらに美味しいかも! と思いましたが、器の中はもう空っぽ(笑い)。また今度、試してみましょう。

 そしてレモンクリームパスタも作ってみました。

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一人分の作り方は以下の通りです。

塩を入れたたっぷりのお湯でスパゲティ80gを茹でます。
フライパンにバター10gと生クリーム50ml、レモン胡椒小さじ1/2を入れてスタンバイ。
スパゲティがアルデンテよりもさらに堅めの段階でスパゲティと茹で汁70mlほどをフライパンに入れて中火にかけます。フライパンをゆすり、ソースをスパゲティになじませながら(煮詰まりそうになったら茹で汁を足しながら)好みの硬さになるまで火を通します。パルミジャーノレッジャーノ大さじ1〜2杯を加えてサッと絡めて塩で味を調え、温めておいたお皿に盛り付けます。

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最初はそのまま、そして途中からレモン胡椒をちょっと足してみてください。塩味が強くなりますが、キリッとしたレモンの香りとハラペーニョの辛味がクリームソースとよく合うこと! 美味しくてあっという間に完食。ああ、100gにしておけばよかった〜と思いました。
青いレモンの時期ももう終盤。もしも手に入ったらぜひレモン胡椒を仕込んでみてください。

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さて、お次はオリーブの仕込み…。農作物は待ってくれないから焦りますー!

こてらみや
料理家。毎日食べたくなるような、素材の持ち味を生かしたシンプルな料理を得意とする。休日の楽しみは、ベランダで収穫した果物やハーブを使ってびん詰めを仕込むこと。著書に「魔法のびん詰め」(三笠書房)など。instagramアカウントは @osarumonkey

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