不妊治療経験者の気になる体質3つとは?専門医が妊活のための体づくりを解説!
妊活に必要な「妊娠しやすい体づくり」。不妊治療の経験がある25歳から50歳までの女性全国141人を対象に「体質」について調査した結果、多くの女性が抱えているお悩みが判明。ケアの仕方を専門医が教えてくれました。
不妊治療の経験者の「気になる体質」
3位「生理痛」、2位「疲れやすい」、そして1位は「冷え」
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:「不妊治療をしている」または「不妊治療をしたことがある」25歳以上50歳以下の女性
サンプル数:141人(内訳 25~29歳:19人、30~34歳:21人、35~39歳:31人、40~44歳:33人、45~50歳:37人)
※ファンクショナルマッサージ株式会社調べ
不妊の原因にもなる?『冷え』は半数以上が気にしている
不妊治療の経験者に「気になる体質」を聞いたところ、最も多かった回答は「冷え」(55.3%)。次いで、「疲れやすい」(39.0%)、「生理痛がある」(38.3%)、「むくみやすい」(36.2%)、「眠りが浅い」(27.7%)という結果に。特に、冷え性は不妊の原因になりやすいとも言われている(※1)ため、妊活中の方は早めの改善が必要と考えられます。
■不妊症を治す専門家・粟木原 出(アワキハラ イズル)さんの解説
<妊娠は酸化との戦いです!>
「“老化=酸化”です。身体の老化を防ぐための対策をし、抗酸化させましょう。
妊活中に避けてほしいことは、まずスポーツです。激しいスポーツを習慣的にすることはやめましょう。ゼイゼイハアハアするスポーツや心拍数が上がり過ぎる動きなど、身体の補修が必要となる行為は基本的に避けてください。酸化を促進させます。揚げ物や見切り品を食べることも身体の酸化に繋がるので、避けてください。
一方、酸化を防ぐためには、EPA(エイコサペンタエン酸)とビタミンC、ビタミンEの摂取をおすすめします。EPAは、妊活に欠かせない必須脂肪酸の1つで、亜麻仁油や青魚などに含まれており、細胞膜の材料となります。ビタミンCやEもしっかり摂ることがポイントです。しかし、天然の物だけでビタミンCを摂ることは大変なので、サプリメントを活用すると良いでしょう。
これらのことにプラスしてやってほしいことは、基礎体温の高温期にしっかりと体温を上げることです。40代と20代、30代の身体との大きな差は、高温期に体温がしっかり上がるかどうかです。次の3つが出来ているかどうかで妊娠の可能性が変わります。
- 細胞1個1個の代謝が良く、しっかりATP(アデノシン三リン酸)を合成してくれる
- 1個1個の細胞がしっかり働くことによって、基礎体温を上げる状況を作る
- 睡眠中の基礎代謝が上がるように、基礎体温を36.7~36.8℃くらいまで上がるようにする
激しいスポーツやうつ熱(※2)による体温上昇ではなく、代謝を上げることで体温を上げましょう。腹巻をしたり、靴下をはいたりすることも、暖房や衣類、布団で体温を上げることはうつ熱です。しないでください。
呼吸を深くしましょう。吸う量ではなく、吐ける量を増やしていきます。肋間筋(ろっかんきん)などをほぐしてあげて、しっかり息が吐けるように肺活量を増やす状況を作ると、1個1個の細胞にしっかり酸素が回るので、基礎体温が上がりやすくなります。
最初に衰える「いい高温期」は、これをずっと続けていると改善し、妊活を助けてくれます。20歳の人でも30歳の人でも40歳の人でも50歳の人でも一緒です。もう一度妊活を見つめ直してみてください。」
粟木原 出(アワキハラ イズル)さんプロフィール
ファンクショナルマッサージ治療室の総院長。
一般社団法人婦人科セラピー協会代表。
不妊鍼灸の専門家。東洋医学を基に、鍼灸で卵子の質を上げることや着床しやすい身体を作ることに関しては、誰よりも経験を積み重ねている。
診察時間(全院):9時~18時
休診日(全院) :祝日
■お問い合わせ
ファンクショナルマッサージ株式会社
住所:神奈川県藤沢市鵠沼石上1-2-5 第一ミヤビル 2F
TEL:0466-52-6353
URL:https://www.kai-ten.com/