HERS的気になる器作家さんたち　⑦竹下努さん

竹下努さん
青白磁茶壺、青白磁蓋碗(大)、青白磁鎬茶盃

釉薬がとろりと流れる優しい白。￥9,900。約9×高さ6cm

蓋の収まりが完璧で注ぎやすい蓋碗。￥5,610。約Φ9×高さ4cm

茶盃は縦線ありと縦線なしの二種類。各￥2,200。約Φ5×高さ4cm

凛とした造形と温もりのある白が相まって生まれる静かな佇まい。ままごとのように小さく可愛らしい中国茶道具を、いつかは一式揃えてみたいという憧れを満たすのに、竹下努さんの作品ほどふさわしいものはないかもしれない。
シンプルに見えてさりげない装飾がほどこされた茶壺(急須)は、澄んだ釉薬がなんとも上品だし、蓋碗(蓋をずらして茶を注ぐ器)は伸びやかなフォルムが秀逸。小さな茶盃は口当たり優しく、下のほうにやや重さがあって取り回しやすい。
竹下さん自身は、家族が寝静まった夜に奥様とふたりでゆっくり中国茶を味わう時間を大切にしているそう。そこで得た心地よさが器に生かされているのだろう。使い手目線で生まれた道具に、間違いはない。

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撮影／邑口京一郎　取材・文／衣奈彩子　構成／松本朋子

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